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人はテクニカル分析を通して自分が見たいものを見ているにすぎない

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人はテクニカル分析を通して自分が見たいものを見ているにすぎない

人はテクニカル分析を通して自分が見たいものを見ているにすぎない

エリオット波動理論擁護派から多数の反論が…

昨日アップした記事「エリオット波動理論が海外でどう評価されているか…知りたい?」の反響が大きすぎて、戸惑い気味です。

多くのメールを頂いたのですが、そのほとんど(というか全部)が、エリオット波動擁護派の人々からの怒りメールでした。

「もっとエリオット波動を勉強してから発言するべき!」
「直近の動きもすべてエリオットで説明できる!」
「エリオット波動理論の解釈が間違っている!」
「エリオット波動理論は年々進化していて、精度が高くなっているのを知らないの?」

ある程度の反論メールはあると思っていましたが、これほどまで多いとは予想外でした。色々と議論があるのは良いことだと考えていますので、この機会に大いに盛り上がることを期待したいです。

学術的結論から述べれば、テクニカル分析は「オカルト」の類である

こんなことを言っては身もふたもないのですが、学術的結論から言えば、テクニカル分析そのものが全く否定されている事実をまずは知っておくべきでしょうね。

テクニカル分析、つまり過去の値動き(4本値)をベースに未来の値動きを予想する分析法は、ある意味「オカルト」の類(たぐい)であるとされているわけです。

詳しくは以下の本をお読みください。

少し長いですが引用します。

まず、チャート分析の大前提となっているのが、将来の相場変動は、過去の値動きに大きな影響を受けるということである。学術の世界でチャート分析が無視されているというのは、まさにこの点にある。金融理論では、相場の将来の変動は過去の値動きとは一切無関係であることが想定されている。これを専門用語ではマルコフ性というのだが、こうした性質を仮定することで数学的に扱いやすくなるだけでなく、実証データからもマルコフ性を否定する明白な証拠は得られていない。

(中略)

まず、効率的市場仮説の世界を想定してみよう。そこでは、相場の動きは全てランダムで、予測は不可能だ。しかし、ユール・スルツキー効果により、チャート分析はさまざまなトレンドやらパターンやら(と見えるもの)を導き出す。人は、それらのトレンドやパターン(と見えるもの)を見て、将来の相場の動きを予知したような気持になる。言うまでもなく、完全にランダムな世界では、これらは全て偶然の産物を見誤っただけの幻想であり、将来の値動きについて意味のあることを語ってくれるものではない。つまり、チャート分析はまやかしであり、人々を惑わすだけの代物に過ぎない。これが、正規の金融理論によるチャート分析の評価だ。

(中略)

逆に、テクニカル分析を信じる人にとっては、当たったケースをいくつも探し出すことができるはずだ。そして、その成功例だけが印象に残るため、テクニカル分析の有効性がしっかりと心に刻まれる。また、当たらなかったケースについても、テクニカル分析にはさまざまな分析手法があるので、そのどれかを持ち出して組み合わせたりすれば、「こうやっていれば当たったのだ」と後で説明を付けることはいくらでも可能だ。つまり、「やり方によっては当たっていたはず」の事例として認識され、チャート分析の有効性に疑問を投げかける材料にはならない。

 「こんなに当たるすごいチャート分析がある」とか、「このチャート分析を使えばリーマンショックも予想できた」などというたぐいの話は、大体この手の心理的なトリックによるものだ。

引用:『投資と金融にまつわる12の致命的な誤解について』

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”人はテクニカル分析を通して自分が見たいものを見ているにすぎない”

要約すれば以下の通り。

  • チャート分析はまやかしである
  • チャートに出現するパターンの多くは幻想である
  • チャートの動きを予測できた!というのは単なる後付けである
  • 人間はランダムな中に法則性を発見し、ありもしないトレンドを認識してしまう
  • 人はテクニカル分析を通して自分が見たいものを見ているにすぎない

なかなか辛辣ですね。まさにチャーティストを完全否定するかのような主張です。

特に「人はテクニカル分析を通して自分が見たいものを見ているにすぎない」は、相場の本質を捉えるうえで最も適切な表現なのではないでしょうか。

『投資と金融にまつわる12の致命的な誤解について』の著者は田淵直也氏。日本長期信用銀行やUFJパートナーズ投信(現・三菱UFJ投信)を渡り歩き、金融マーケットに長く携わったプロ中のプロです。

相場は本来予測不能である(不確実である)というスタンスで、多くの投資関連著書を発表しています。いわゆるランダムウォーク派ですね。相場を予測することのバカバカしさを説き、予測をベースとした投資法に警鐘を鳴らします。

テクニカルにドハマリしている人(テクニカル信者)にこ読んで欲しい良書です。きっと目が覚めるはず。

市場がランダムウォーク(不確実性)ならば”勝機”はゼロか?

市場がランダムだからといって、まったく勝機がないわけではありません。100%ランダムということはなく、わずかなトレンド(ランダムではない相場=確率的な偏り)を利益に変える方法は残されています。

非ランダム性(=偏り)は人間心理から生まれるとされています。価格変動の大部分がランダムウォークであることを大前提とし、市場に非ランダム性が発生した瞬間をいかに捉えるか?わずかな偏りを捉える優位性。ここに私たち個人投資家にとっての勝機が存在します。

本来、相場はカオスであり「人はテクニカル分析を通して自分が見たいものを見ているにすぎない」「相場は敗者のゲームである」ことを認めること。ここからスタートしなければなりません。

テクニカル分析は投資家にとっての”ロマン”にすぎない…この現実から目を背けるべきではありません。現実を直視することで、市場にわずかに存在するリターンの源泉を見つけ出すことに一層集中できるはずです。


【FX】通貨ペアには世界共通の表示ルールがあるって知ってた?

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通貨の並び順ルール

通貨の並び順ルール

通貨ペアには表示ルールがあるって知ってた?

FXを始めると日常的に目にすることになる「通貨ペア」。

FXを始める前ならば、ニュースなどで「1ドル=110円17~21銭で推移しています。」などと聞いたことがありますよね。でもFX投資に取り組み始めると、「通貨ペア」というはじめて耳にする言葉と遭遇します。

通貨ペアとは2つの通貨の組み合わせですよね。

なにげなく使っている通貨ペアですが、実は表示方法にルールがあるって知っていました?

ちょっとした豆知識ですが、知ってると自慢できるかも…

通貨ペアの表示ルール

通貨ペアって2つの通貨を並べますよね。USD/JPYとかEUR/GBPとか…

通貨ペアにおいては、左側に表示する通貨を「主軸通貨(or基軸通貨)」と呼び、右側に表示する通貨を「決済通貨」と呼びます。

通貨ペアの表示ルール

通貨ペアの表示ルール

例えば、USD/JPY(ドル円)ならば、

  • 主軸通貨=USD(米ドル)
  • 決済通貨=JPY(日本円)

となるわけですね。

左側が主軸通貨、右側が決済通貨。これは、そういうものなんだと覚えてください。(いわゆる、金融業界における主軸通貨、決済通貨の意味とは異なります。)

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なぜ「JPY/USD」って書かないの?

ところで、なぜドル円を「JPY/USD」と書かないのでしょうか?

実はここにもルールがあります。ルールというか慣例ですね。

通貨の並び順ルール

通貨の並び順ルール

上の順番に従い、より左側にある通貨を優先的に主軸通貨(左側)として配置するというルールです。

EURとGBPは、EURの方がGBPよりも左側にありますね。なので「EUR/GBP」と書きます。「GBP/EUR」とは書きません。これは世界共通のルールです。

AUDとUSDならば、AUDのほうが左側にありますよね。だから「AUD/USD」と書きます。「USD/AUD」とは表示しません。

そしてUSDとCADならば、USDの方がより右側にあるので「USD/CAD」と書くのですね。

日本円「JPY」は、もっとも右側です。なので、あらゆる通貨との組み合わせにおいて日本円「JPY」は必ず右側に表示されます。

  • EUR/JPY
  • GBP/JPY
  • AUD/JPY
  • NZD/JPY
  • USD/JPY
  • CAD/JPY
  • CHF/JPY

ちなみに新興国の通貨はどこに位置するのでしょうか?例えば、南アフリカランドやトルコリラ、メキシコペソなど。

新興国の通貨の並び順

新興国の通貨の並び順

これら新興国の通貨は、日本円の左側に位置します。全てにおいて日本円は常に通貨ペアの左側(=決済通貨)に表示されるのですね。

どうしてこんな並び順になったのか?

通貨の並び順がこのようになったのは、金融世界の歴史にルーツがあります。

もともとはイギリスの通貨「GBP」が最上位に位置していたわけですね。なぜならイギリス(ロンドン)こそが世界最大かつ最強の金融街だったからです。

オーストラリアやニュージーランドは、国旗内に”イギリス国旗”が描かれているとおり、イギリス連邦加盟国(旧イギリス領)です。だから「GBP」の次に「AUD」「NZD」が続きます。さらにアメリカもカナダもも、もとはイギリス領でしたね。だからイギリスの下。

とにかく、金融市場の世界ではイギリスが威張っていたわけです。

日本?敗戦国だし、一番下でいいんじゃない?という感覚かどうかわかりませんが、並び順のルーツにはイギリス中心主義(ポンド通貨中心主義)という思想が根底に流れていたということ。

その後EU(欧州連合)が誕生し、イギリスはEUに加盟します。つまり「GBP」のさらに上の通貨「EUR」の爆誕です。結果的に「EUR」が最上位に位置することになります。

イギリスがEU離脱した背景には、EUR通貨の方がGBP通貨より上位にあることも面白くないという思いがあったのかも…プライドの高いイギリスならばありえなくもないですよね。

通貨ペア記号は国際標準(ISO)で決まってるから勝手に変えちゃだめ!

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通貨ペアの記号は「ISO通貨コード」として世界的に定められている

通貨ペアの記号は「ISO通貨コード」として世界的に定められている

「通貨ペア」の秘密

前回は、通貨ペア表示に実はルールがあるということをお伝えしました。

私たちが何気なく眺めている通貨ペア。メタトレーダー4や証券会社のチャートシステムなどに当たり前のように表示されている様々な通貨ペアに、実は記載ルールがあったなんて、知らなかった人も多いのでは。

今回もFX初心者向けの記事です。前回取り上げた通貨ペアについてもう少し掘り下げていきましょう。

余談ですが、英語圏では「通貨ペア」のことを「Currency pair」「Currency pairs」と呼びます。

  • Currency(通貨)
  • pairs(ペア)

そのまんまですね。

通貨ペア記号は国際標準(ISO)で定められているから勝手に変えちゃだめだよ

毎日のように私たちが目にする通貨ペアですが、この記号、勝手に改編できません。ちゃんと通貨コードとして「ISO 4217」で定められているんですね。いわゆる国際標準(ISO)というやつです。

ISO 4217では、通貨を3文字で示すと決められています。アルファベットの3文字です。最初の2文字が「国コード」。そして最後の1文字が「通貨の頭文字」

JPYならば、JP(=JAPAN)が「国コード」であり、最後のYが「Yen=円」の頭文字です。JP+Y=JPYとなります。

通貨ペアの記号は「ISO通貨コード」として世界的に定められている

通貨ペアの記号は「ISO通貨コード」として世界的に定められている

USDならば、US(United States)が「国コード」であり、最後のDが「Dollar=ドル」の頭文字。US+D=USDです。

GB(Great Britain=イギリス)という国コードに、ポンド(Pound)の頭文字を加えてGBPです。

ちなみに、 金や銀、パラジウム、プラチナなどにもISOコードが定められています。

  • 金=XAU
  • 銀=XAG
  • パラジウム=XPD
  • プラチナ=XPT

これら「取引される貴金属」を示すISOコードには、元素の化学記号の前に「X」を付けると決められているんですね。金の元素記号は「AU」です。その前に「X」」をつけて、「XAU」が金のISOコードとなります。

Majors(メジャー)とCrosses(クロス)

通貨ペアは多くの種類(組み合わせ)がありますが、その中でも「Majors=メジャー」と呼ばれる通貨ペアが存在します。「メジャー」は、世界で最も流動性が高く、広く取引されている通貨ペアです。

メジャー通貨ペアには米ドル(USD)が必ず含まれています。メジャー通貨ペアは以下の通り。

EUR/USD(ユーロ・米ドル)
USD/JPY(米ドル・円)
GBP/USD(ポンド・ドル)
USD/CHF(米ドル・スイスフラン)
USD/CAD(米ドル・カナダドル)
AUD/USD (オーストラリアドル・米ドル)
NZD/USD(ニュージーランドドル・米ドル)

米ドルが含まれた通貨ペアであることから「ドルストレート」と呼ばれたりします。聞いたことありますよね。

そして、米ドルを含まない通貨ペアを「Crosses=クロス」と呼びます。例えば「クロス円」とは、通貨ペアに日本円(JPY)が含まれた通貨ペアを示します(USD/JPYは除く=なぜならこれはドルストレートだから)。

「Crosses=クロス」通貨ペアの中でも流動性が高く取引量が多いもの(メジャークロス)は「Minors=マイナー」と呼ばれます。EURクロス、GBPクロス、そしてクロス円の3つが「Minors=マイナー」です。

通貨ペアを”売る”とは?”買う”とは?

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通貨ペアを”売る”とは?”買う”とは?

通貨ペアを”売る”とは?”買う”とは?

通貨ペアは「左側通貨」の現在価値を「右側通貨」の単位で表している

ところで、通貨ペアが何を表しているか、正確に答えられますか?

例えば、USD/JPY=110円。この表記の意味は何でしょう?「ドル円が110円である。」というのはちょっと説明不足です。

正しくは、「米ドル(USD)の1単位(1ドル)が日本円(JPY)で110円であるということを示している。」です。米ドルの1ドルと日本円の110円が等価交換できるということを示しています。つまり2国間の通貨同士の交換レートですね。

より正確には、通貨ペアは左側通貨(米ドル)の現在価値を、右側通貨(日本円)の単位で表しているのですね。

通貨ペアは「左側通貨」の現在価値を「右側通貨」の単位で表している

通貨ペアは「左側通貨」の現在価値を「右側通貨」の単位で表している

EUR/USD=1.10300ドルならば、「1ユーロ(EUR)が米ドル(USD)で1.10300ドルである」という意味ですね。EUR/USDは、ユーロの現在価値を米ドルの単位で表してます。

通貨ペアを”売る”とは?”買う”とは?

FX取引においては、通貨ペアを「売る」とか「買う」などと表現しますよね。この意味もしっかりと理解しておく必要があります。

USD/JPYという通貨ペアについて考えてみます。

USD/JPYを「買う」とは、正式にはドルを買っているのですね。どうやって?円を払ってです。

一方、USD/JPYを「売る」とは、(円を買って)ドルを売っているのです。

通貨ペアを”売る”とは?”買う”とは?

通貨ペアを”売る”とは?”買う”とは?

  • USD/JPYを「買う」とは…ドルを買って円を売ること
  • USD/JPYを「売る」とは…ドルを売って円を買うこと

つまり、通貨ペアの売買とは、左側の通貨の売買を示しているわけです。

USD/JPY=110円において、USD/JPYを「買う」行為とは、USD(米ドル)を「買う」ときに110円のJPY(日本円)を「支払う」こと示しています。

いわば、通貨の交換レートですね。

ドルを「売る」ってどういうこと?

ここで多くの方が頭を悩ませます。

「ドルを円で買うのはわかるけど、ドルを売るってどういうこと?」
「ドルなんてもってないよね?」

この仕組みは株の空売りに近いのですが、FXの場合はもう少しシンプルです。

FX取引における「売り注文」とは以下の2つ(義務と権利)を含む特殊な注文です。

  1. 必ず買い戻さなければいけない義務
  2. 現在のレートと決済時のレートの差額を受け取る権利

そして注文時に義務を負い、決済時に権利が行使されます。

ドルを「売る」ってどういうこと?

ドルを「売る」ってどういうこと?

例えば、ドル円の現在レートが110円であり、100円に下がると予想します。そこでドル円を110円で売ります。その後レートが100円まで下がり、決済をして10円の利益を手にします。

注文と同時に、以下の義務を負います。

  • 必ず決済時のレート(今回は100円)で買い戻す義務

そして決済時には以下の権利が行使されているのです。

  • 売り注文時レート(110円)と決済時のレート(100円)の差額(10円)を受け取る権利

その結果、10円の利益を受け取ることができました。

では失敗トレードではどうなるでしょう?

例えば、ドル円の現在レートが110円であり、100円に下がると予想します。そこでドル円を110円で売ります。注文と同時に、上の2つの義務と権利を含む約束をFX会社と自動的に締結します。ところがその後レートが120円まで上がり、やむなく損切りをします。結果は10円の損失です。

決済時には以下の2つの義務と権利が行使されています。

  1. 必ず現在レート(今回は120円)で買い戻す義務
  2. 売り注文時レートと決済時のレートの差額を受け取る権利

義務として110円で売ったものを現在レートの120円で買い戻さなければなりません。権利のほうの差額はマイナス(110円ー120円=▲10円)なので権利行使によって、差額を支払うことになります。そしてその結果10円のロスとなります。

なんとなく理解できたでしょうか?

あまり深く考えず、以下のように捉えておけば大丈夫です。

売ったら、必ず買い戻さなければならない

これがFX取引における「売り注文」時の絶対的なルールです。買い戻すときにプラスになっているかマイナスになっているか?これで売り時の損益が決まります。

”円高と円安ってどういうこと?毎回、チャートを見るたびに混乱するんだけど…”

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”円高と円安ってどういうこと?毎回、チャートを見るたびに混乱するんだけど…”

”円高と円安ってどういうこと?毎回、チャートを見るたびに混乱するんだけど…”

”USDJPY(ドル円)のチャートをみれば下がっているけど、これって円高ってことなんだよね…?”

FX始めたての頃って、わからないことがたくさんありますよね。たとえば、円高と円安。

ニュースで「週明けの東京市場はNYダウ下落の影響を受け、為替相場は10日の終値に比べ1円12銭の円高となりました。」なんて聞いたりしますよね。

(USDJPY(ドル円)のチャートをみれば下がっているけど、これって円高ってことなんだよね…?)ってなんとなくしっくりこないこと、ありませんか?

この円””と円””という言葉とチャートの動きが頭の中で整合しないため、混乱を招きやすいのですね。

”円高と円安ってどういうこと?毎回、チャートを見るたびに混乱するんだけど…”

まずは教科書的な解説をしておきます。

  • 円高とは、特定の海外通貨(例えば米ドル)に対して、日本円の価値が上昇すること
  • 円安とは、特定の海外通貨(例えば米ドル)に対して、日本円の価値が下落すること

円の価値の上昇が「円高」であり、円の価値の下落が「円安」です。

ニュースで耳する「円高・円安」は、たいていアメリカのドルとの関係における「日本円の価値の変動」を指しています。

1ドル=100円だったものが、1ドル=90円になれば、「円高」と表現します。

1ドル=100円だったものが、1ドル=110円になれば、「円安」と表現します。

”100円が90円に下がったのに「円高」…意味不明すぎる!”

…ここで多くの人が混乱します。

  • 100円が90円に下がったのに、円高なの?
  • 100円が110円に上がったのに、円安なの?

うん、わかります。はまちがいなく混乱しますよね。

前回の記事「通貨ペアを”売る”とは?”買う”とは?」の中で、通貨ペアは「左側通貨」の現在価値を「右側通貨」の単位で表していると解説しましたね。

通貨ペアは「左側通貨」の現在価値を「右側通貨」の単位で表している

通貨ペアは「左側通貨」の現在価値を「右側通貨」の単位で表している

「USD/JPY=100円」の意味は、「米ドル(USD)の1単位(1ドル)が日本円(JPY)で110円であるということを示している」でしたね。

1ドルの”価値”が100円から90円に下がった

最初に、1ドル=100円だったものが1ドル=90円になれば「円高」と表現すると解説しましたが、この動きを図解すると以下のようになります。

円高と円安

円高と円安

「1ドルが日本円で110円」だったのに、「1ドルが日本円で90円」に変わりました。つまり、1ドルの価値が100円から90円に下がったことを示します。

100円で買えてたものが、90円で購入できるようになったわけですから、ドルの価値(価格)が下がったわけですね。

以前は100円だったけど、1ドル札を90円で交換できるようになった!(日本円の価値が上昇=円高)

ドルの価値が下がって日本円の価値が上がった!

ドルの価値が下がって日本円の価値が上がった!

これは言い換えれば、日本円の価値が上がったことを意味します。

1ドルが100円から90円になる(1ドルの価値が100円から90円に下がる)ということは、「100円玉」をドルで手に入れるためには、1ドルと11セントが必要になることを意味しますよね。

円高ドル安の意味(本質)

円高ドル安の意味(本質)

1ドルが100円から90円になれば、100円を手に入れるために、今まで以上のドルが必要になります。だから「円高(&ドル安)」と表現するのです。

両替も同じ考え方でOK

両替も同じです。

私たちが海外旅行(ハワイとか)するときは、日本円をドルに両替します。円高(ドル安)になれば、円の価値が上がるわけですから、より多くのドルと交換できます。

  • 1ドル=100円のときは、100円で1ドルと交換できた
  • 1ドル=90円のときは、100円で1.11ドルと交換できる!(1ドルを手に入れるのに90円払えばOK!)

円高(ドル安)は、海外旅行のときはメリットがありますね。逆に円安(ドル高)になれば、円の価値が下がりますよね。例えば1ドル=100円が、1ドル110円になった場合…

  • 1ドル=100円のときは、100円で1ドルと交換できた
  • 1ドル=110円のときは、100円で0.91ドルしか手に入らないる(1ドルを手に入れるのに110円払わなければならない)

なんとなく、円高・円安のイメージがつかめたでしょうか。

チャートを見ると混乱する…なぜ?

一方で、円高と呼ばれる状況をUSD/JPYチャートで見ると以下のようになります。

チャートは下がってるのになんで”円高”なの?

チャートは下がってるのになんで”円高”なの?

チャートが右肩下がりでグングン下落していますよね。これがなぜ「円高」なのか?

チャートは「左側通貨」の価値の変動を示している

ここでもう一度、通貨ペアの意味を示した解説図をご覧ください。

通貨ペアは「左側通貨」の現在価値を「右側通貨」の単位で表しています。

ドル円のチャートが下がっている状態は、「左側通貨=米ドル」の現在価値が日本円で下がっていることを示しています。つまり、ドルの価値がどんどん下がっている状態を示しているわけですね。

為替チャートを見るときは、「左側通貨」の現在価値の変動を示しているのだ、と考えることでスッキリします。

つまり以下のチャートは、

為替チャートは「左側通貨」の現在価値の変動を示している

為替チャートは「左側通貨」の現在価値の変動を示している

USD/JPYにおける米ドル(左側通貨)の価値が低下している…と捉えるわけです。

だからまずは「ドル安」なのだと考えます。

次に「どの通貨に対して?」→「日本円に対して」。

結果、ドル安・円高となります。

上のチャートを見て「円高ドル安」と瞬時に捉えるのが難しければ、「ドル安」と置き換えるのです。そこから「ドル安円高」と思考をつなげていきます。

ほかの通貨ペアも同じ

ほかの通貨ペアでも同じです。

EUR/USDのチャートが下がっていれば…

  1. EUR安である(チャートは左側通貨の状態を示しているから)
  2. どの通貨に対して?
  3. 米ドルに対してだ(右側の通貨に対して)
  4. だからEUR安・ドル高である

思考の流れとしては上の通りです。

まあ、慣れればチャートを見るだけで瞬時に理解できるようになります。

まずは、しっかりとロジカルに捉えつつ思考を整理しましょう。

FX専業トレーダーの生活は、本当にエキサイティングか?

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FX専業トレーダーの生活は、本当にエキサイティングか?

FX専業トレーダーの生活は、本当にエキサイティングか?

「FX専業トレーダーです(キリッ)」←これ

FX専業トレーダー。この響きに魅了される人は少なくないはず。

パソコンやスマホだけで、毎日のように大金を稼ぐ…まるで現代の魔術師のような印象がありますよね。

FX専業トレーダーとは、FX取引をフルタイムの仕事としておこなっているスペシャリストです。FX取引で生計を立てている人々ですね。

専業レーダーの生活を知らない人々は、彼らの生活スタイルに憧れをいだきます。毎日、エキサイティングな生活を過ごしていると思い込んでいるのかもしれません。

残念ながら、わたしたちがSNSなどを通じて目にするFX専業トレーダーの大半は、自称専業トレーダーでありニセモノです。彼らはSNSで虚構を見せることに日々心血を注いでいます。

”FX専業トレーダー=エキサイティング”は作られた虚構

専業トレーダーの生活や人生が魅力的に見えるのは、それが自称専業トレーダーらによって作られた虚構(ウソ)だからです。

本当に稼いでいるトレーダーは、SNSに多くの時間を割くほどの余裕はほぼありません。毎日トレーディングルーム(自室)にこもり、チャートを眺め、仮説検証を繰り返し、研究し、市場に存在するわずかな優位性を高めることに全精力を注いでいます。

経済指標をチェックしてその日のイベントを把握し、マイルールに従ってポジションを建て、一定のリスクを市場にさらし、収益を確保する。当然、損失も発生しますが、動じることなく淡々と仕掛けと手仕舞いを行っていく。海外ニュースにも目を凝らし、急激な変動に即対応できるスタンスを確保しておく。

手仕舞い後はチャートのスクリーンショットを撮り、トレード記録を付ける。失敗トレードだけでなく、成功トレードも分析をおこない、次のトレーディングにつなげていく。

…想像しただけでも、胃が痛くなりませんか。

彼らの実際の生活は、大半が仮説検証の繰り返し、そしてストレスとの戦いで占められています。毎日決められたパターンで活動し、自身で決めた規律を守ります。精神的な準備も必要です。

ある意味、ぬるま湯につかっているサラリーマンよりもストレスフルで、苦しく厳しい生活と言えるかもしれません。むしろ、エキサイティングとは対局にあるといえます。

あなたは本当にそんな生活を送りたいですか?

2020年:【最新】FX情報商材ランキング発表
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アドレナリンがでているときは、なにか間違いをおかしているとき

長期で保有していた含み益ポジションを手仕舞うときなどは、気分が高まる場合があります。しかし、大半の時間は淡々としています。興奮するような出来事はほとんど起きません。

時には大量のアドレナリンが放出され、エキサイティングな状況に陥るケースがありますが、そのときは大抵なにかが間違っている(ミスを犯している)ときです。規律を無視したトレードをしてしまったとか、相場に十分に対応しきれずに無理が生じているときなどです。

トレードにエキサイティングを求めるなど、愚の骨頂です。

予定された利益や損切りにも動じることなく、精神的に落ち着いて淡々とトレードできることが専業トレーダーにとって欠かせない資質です。

結論:FX専業トレーダーの生活は退屈でつまらない

FX専業トレーダーの生活は、退屈でつまらないものです。むしろ苦痛の方が多いかもしれません。

それでも彼らが専業トレーダーを続ける理由は、「トレードが好きだから」なのですね。決してエキサイティングではないけど、好きだから続けられるのです。

トレードが心底好きでないならば、専業などなるべきではありません。兼業で十分です。片手間で収益を上げられるスタイルを模索するべきなのですね。専業ほどではないにしても、コスパのよいスタイルは探せばいくらでも存在します。

専業トレーダーを目指すならば、まずは自問してみましょう。

私は、トレードが三度の飯よりも好きだろうか?

【必見】FX初心者ほどスイングトレードをやるべき理由とは?

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【必見】FX初心者ほどスイングトレードをやるべき理由とは?

【必見】FX初心者ほどスイングトレードをやるべき理由とは?

FXのスイングトレードとは?

FXには、ポジションの保有期間の長さによって、ざっくりと3つの取引スタイルが存在します。

  • スキャルピング…ポジション保有期間が数秒〜数十分
  • デイトレード…ポジション保有期間が数分〜数時間
  • スイングトレード…ポジション保有期間が数日〜数週間(or数ヶ月)

スキャルピングやデイトレードはイメージしやすいと思いますが、意外とスイングトレードってよくわからないですよね。

今回は、このスイングトレードに焦点をあてて詳しく解説していきますね。

スイングトレードを改めて定義するとすれば、「数日から数週間、時には数ヶ月の長期スパンでポジションを保有し、大きな利益を狙うことを目的とした取引スタイル」といえます。

Swing(スイング)ってどういう意味?

ところでスイングトレードの”スイング”とはどういう意味があるのでしょうか?

英語ではSwingと書きます。直接的な意味としては以下の通り。

  • 揺れ動く(揺動)
  • ぶらぶら揺れる
  • ブランコに乗る

野球のバットをスイングするとか、ゴルフクラブをスイングするなどの「スイング」と同じです。

一定のストロークでの往復運動を「Swing=スイング」と呼びます。

スイングトレードの「スイング」ってどういう意味?

スイングトレードの「スイング」ってどういう意味?

相場は、大小様々な波が上下に揺れ動いていますよね。そして揺れ動く波が集まり拡張され、より大きな波(長期的なトレンド)を形成していきます。長期的な波の動きに乗りつつ利益を拡大していく投資スタイル…だからスイングトレードと呼ばれるのですね。

スキャルピングやデイトレードは時代の寵児

もともとは、投資(株)といえば長期ホールドが当たり前。一昔前までは、直接証券会社に出向いたり(対面販売)、電話で取引の注文をするなどが主流でしたよね。

もともとは長期ホールドかスイングトレードしかなかった

当然、手数料も今と比べれば非常に高かったため、短期的な取引は、ごく限られた人しか行っていませんでした。数ヶ月程度のホールド(スイングトレード)ですら、短期トレードに分類されていたのですね。

その後、インターネットの急速な普及(ブロードバンド化)で、高速かつ簡易的なトレード環境が末端にまで広がり、パソコンを持っていれば誰でもリアルタイムチャートにアクセスできる時代が到来します。

ネット証券&ネット取引の普及によって、手数料は大幅に下げられ、取引システム(チャートシステム)の進化と相まって短期トレードが爆発的に増えるようになったのです。スキャルピングトレードやデイトレード時代の到来です。

FXの個人取引が開放されたのも同時代(=1998年に改正外為法が施行)だったため、FXといえばデイトレード・スキャルピングがあたりまえ、と思っている人も少なくないはず。

誰もが、短期間で資金を増やせるデイトレードやスキャルピングの魅力に取り憑かれます。時代の流れが、スキャルピングやデイトレードと呼ばれる取引手法の普及に拍車をかけました。取引スタイルの選択肢が増えたことは、わたしたち投資家にとっては喜ばしいことですよね。

2020年:【最新】FX情報商材ランキング発表
FX商材ランキング【2020年最新版】

短期トレードを遥かに上回るスイングトレードの利点とは?

時代は、長期投資から短期投資へ…。

この流れは仕方がありません。人はどうしても短期的な利益に目が行きがちだからです。1日で数万円〜ものお金を手にすることができるかも!という魅力に誰も抗えません。

とはいえ、スイングトレード(長期トレード)も捨てたもんじゃありません。

スイングトレードには、短期トレードには存在しない計り知れない利点が存在することをご存じですか?

利幅が大きい!

最大の利点は、一度のトレードで手にすることのできる利幅が非常に大きいことです。

短期トレードで手にすることのできる利益の数十倍〜ときには数百倍以上の利幅を、たった一度の取引で手にすることができる!このダイナミックさはスキャルピング・デイトレードの比ではありません。

ストレスが少ない!

チャートへの張り付きは基本的に不要です。仕掛けるまでに時間をかけることができ、最適なタイミングで仕掛けを行えば、あとはそれほどすることはありません。狙った利幅まで到達するのを待つだけです。

主に日足のチェックがメインになるため、チャートのチェックは1日1回、あるいはもっと少なくても良いです。日中に時間を取りづらい会社員や忙しい方にとっては助かりますよね。

相場の細かな動きを気にすることなく、ゆったりと構えて取引することができるため、ストレスは軽減されます。

投資で精神をすり減らしたくないならば、まずは長期投資に目を向けるべき。

テクニカル分析の優位性が高まる

テクニカル分析は、長期足ほどその有効性が高まることは、よく知られています。特に日足におけるテクニカル指標の優位性は、短期足と比べたときに雲泥の差ほどあります。

なぜなら世界中の無数のトレーダーが日足ベースでテクニカル分析をおこなっているからです。結果的にテクニカルが効いてくるわけです。

ラインも同様です。サポレジラインやトレンドラインは日足以上のチャートに引くことで、一層優位性を発揮できるようになります。

とにかく簡単!

FX初心者ほど長期トレードをするべきです。なぜなら短期トレードに比べてはるかに簡単に勝てるから。

相場は短期足になればなるほど、ノイズ度が高まります。ノイズの中から優位性を導き出すこと自体が難易度が高く、FX初心者にはほとんど不可能に近いです。

一方、長期足になると、ノイズの集合体である波の動きに方向性(トレンド)が加わります。この長期的なトレンドの一部でも抜き取ることができれば、それなりの利益を確保することができるのです。

まとめ:FX初心者ほどスイングトレードをするべき

スキャルピングやデイトレードが人気があるからといって、スイングトレードの利点が薄まったわけではありません。あくまでも、取引スタイルの選択肢が増えたというだけで、それぞれのスタイルにはメリットやデメリットが存在します。

中でもスイングトレードは、長期的なトレンドを狙えるため、スキルの低いFX初心者でも容易に勝ちやすいという利点があります。許容変動幅は短期トレードに比べて大きいため、細かな価格変動に一喜一憂することもありません。ストレスははるかに軽減されます。

億万長者への最短距離…君は悪魔のダイスを振る勇気があるか?

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億万長者への最短距離…君は悪魔のダイスを振る勇気があるか?

億万長者への最短距離…君は悪魔のダイスを振る勇気があるか?

”悪魔のダイス”を振るか、振らないか

少し前に興味深いBlog記事を読みました。こちらです。

そういう人に「成功する為のコツはありますか?」と聞くと、あれこれ無害な事を教えてくれるが、実はそれは真っ赤な嘘だ。

これを読んでいる人はもう気がついているだろうが、成功する為の本当のコツは一つだけである。

”死ぬ気でやって魂を肉体から絞り出し、それを悪魔に売って、サイコロを振る”

先程の「宝くじは買わなきゃ当たらない」と全く同じ話である。

切るのは銭じゃなくて、ホンモノの魂だけど。

これで6が出れば、おめでとう。

あなたは成功して欲しい物が手に入る。

けど1~5がでた人は残念ながら賭け金は全額没収でリターンもゼロだ。

引用:凡人が成功したいなら、命を張るしかないのか……。

自らの大切なものを全賭けして、期待値の低いサイコロを振る。大半の人は外してしまい、あなたが差し出したものを容赦なく奪い去る。

だけど、ごくごく稀に「当たり」を出してしまう人が存在する。

超ハイレバで数回連続で勝てば、あなたも億万長者

わずかな確率で億万長者になれるかもしれない。だけど…

FXに代表される投資にも同じことが言えるかもしれませんね。ハイレバで全財産を賭けてダイスを振り続ける。数回連続で勝てれば、それなりの大金が手に入ります。

例えば、ハイレバ(400倍〜800倍)可能な海外FX口座を開設し、なけなしのお金をかき集めて、一か八かの賭けをする。元手の額にもよりますが、ざっくりと5回前後「連続して」勝つことができればを稼ぐことができます。

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けど…ダイスの「6」を連続で出してしまう人がいる

ただし、1回でも負ければ地獄行きです。とはいえ海外FXならば口座残高がゼロになるだけで済みます。ハイレバならば、ロスカットレベルも高いため、わずかなレートの逆行でロスカットされるケースもあり、成功率は限りなく低いトレードです。

しかし…成功率は限りなく低いけど、ゼロではありません。

このサイコロだけど、実は期待値はものすごく悪い。(中略)

けど……たまに当ててしまう人がいる。

これです。

世の中には宝くじを引き当ててしまう人が一定数存在します(宝くじならば一定数の当たりが存在するから当然ですね)。

ギャンブルにおいても、幸運にもダイスの「6」を連続で出してしまう人がいるのですね。数十万円を短期間で「億」にしてしまう人が…。

メディアでもたまに見かけますよね。ハイレバの賭けに勝った人々。彼らは命がけで「悪魔のダイス」を振り続けたのです。

そこは無数の屍(しかばね)が横たわる世界

しかしながら、彼ら成功者の足元は無数の屍(しかばね)で埋め尽くされていることを忘れてはいけません。

まともにトレードしていても寝首を掻かれる世界、それがFXです。

億万長者への近道…君は”悪魔のダイス”を振る勇気があるか?

私たち凡人が、短期間で合法的に億を超える大金を手にする方法は、極めて限られています。そして「投資(投機)」は、間違いなく億を狙える最高の手段です。

もちろん数年〜数十年という期間でリターンを積み重ねて億を狙うという正攻法もあります。…が、レバレッジという魔法を使うことでそれを数十日〜数ヶ月に短縮することが可能なのですね。

成功率は限りなく低い…でもゼロじゃない。

だからたまに現れるんです。「悪魔のダイス」を振って連続で「6」を出した人が。

彼らは勇気を出して「悪魔のダイス」を振ったのです。そして一か八かの賭けに勝ったのです。

…さて、あなたは「悪魔のダイス」を振る勇気がありますか?


【悲報】ワイ、トルコリラ円ガチホルダー。人生オワタwwwwww

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【悲報】ワイ、トルコリラ円ガチホルダー。人生オワタwwwwww

【悲報】ワイ、トルコリラ円ガチホルダー。人生オワタwwwwww

瀕死のトルコリラ円(TRYJPY)

最近のトルコリラ円は、息も絶え絶え状態です。

長期的な下落トレンドから抜けきれていません。また、トルコ国内でもコロナウィルス感染が爆発的に拡大していて、オーバーシュートの重大局面を迎えつつあります。

結果、歴史的最安値をつけた2018年8月の15.40円に迫る勢いを見せています。

元祖トルコリラ戦士「池辺雪子」氏は、トルコリラ「ガチホ推奨」だったが…

さて、トルコリラといえば「池辺雪子」氏です。

損切りをしないことで有名な女史は、トルコリラもガチホ(=ガチ (本気) でホールド (保有) する)推奨でしたね。

以前(2018年09月03日)、こんな記事を書きました。

池辺雪子さんのトルコリラ推しで”踏み絵”を踏まされる信者たち…

当時、史上最安値15.40円(2018年8月)を付けたトルコリラ。多くのトルコリラホルダーが耐えきれずに脱落していく中で、彼女は強気の姿勢を崩しませんでした。

1年、2年越しの長期スパンで見た場合、上昇していける可能性を意識しています。1トルコリラ=31円台の水準に窓が開いていますので、少なくともいずれはその水準まで上昇すると見ています。

引用:マネーポスト トルコリラ円相場の今後 すぐにV字回復は難しい状況か (2018年8月28日)

トルコリラ円が15円台をつけたときに、彼女は大胆にも31円台水準まで上昇すると予測していたのですね。

トルコリラ円のさらなる下落で「31円台への回復予測」はなかったことに…?

その後、いったんは持ち直したように見えたトルコリラ円ですが、再び下落トレンドのループに…。史上最安値をつけた2018年8月の15.40円に迫る勢いです。

トルコリラチャート

トルコリラチャート

池辺氏が予言した「31円台への上昇」は夢のまた夢です。

前回の暴落(2018年8月)で、多くのトルコリラホルダーがロスカットされました。追加資金投入でなんとか耐えた人々も、今回の下落で再び生死をさまよっています。

池辺雪子さんが推奨するトルコリラ円の資金管理法は次の通り。

トルコリラ円相場で、金利狙いで長期にわたりポジションを持ち続ける場合、100万円の資金に対し、6ポジション(6万通貨)までとする

1ポジション(1万通貨)当たりの証拠金を3万円と仮定すると、6ポジション保有するためには18万円の証拠金が必要になります(3万円✕6ポジション=18万円)。100万円の資金に対し18万円で6ポジション(6万通貨)を保有し、残りの82万円の余剰資金を下落リスク(ロスカットリスク)に備えるわけですね。

82万円の余剰資金に対して6ポジションですから、1ポジション当たりの下落耐性幅は13.6円です。つまり購入時の価格からマイナス13.5円までは下落に耐えられることになります。

例えば、30円で買ったならば、ロスカットレートは16.5円です。25円で買ったならば11.5円がロスカットレートになります。かなり手堅い資金管理に見えますね。

ところが…

池辺雪子さんのトルコリラ円(買い)推奨は2017年からです。当時30円前後でトルコリラを購入していた人々は、池辺さんの資金管理法でもってしても今回の大暴落でロスカットされていたことになります。2018年以降、25円前後で購入していた人ですら、もう一段階の下落(11円前後)が起きればロスカットされます。

100万円の資金に対し6ポジション(6万通貨)までとした手堅い資金管理ですら、今回の大暴落ではほとんど意味をなさなかったことになります。まさに未曾有のFlash crash(フラッシュクラッシュ)が起きたのです。

引用:池辺雪子さんのトルコリラ推しで”踏み絵”を踏まされる信者たち…

もはや池辺雪子氏はトルコリラ円について何も語りません。まるで「なかったこと」にしているかのようです。せめて、「トルコリラ円は少なくとも31円の水準まで上昇する」と述べたことに対する総括をしてほしいですね。

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ねぇ、トルコリラの「実質金利」はマイナスだって知ってる?

トルコ中銀(TCMB)は2020年3月17日、さらなる政策金利の緊急利下げをおこないました。

直近の7回で、なんと合計14.25%の利下げ幅を記録しています。

政策金利がいよいよ一桁台に突入。一方でインフレ率はインフレ率は12.4%(2020年2月)。実質金利はマイナスに転じ、拡大傾向にあります。

実質金利=9.75%ー12.4%=▲2.65%←実質金利がマイナス!

「実質金利がマイナス」これが何を意味するかわかりますか?お金を銀行に預けても物価がどんどん上昇するから、お金の価値がグングン目減りしていくことを意味します。つまりトルコリラ通貨のさらなる下落に繋がりかねない状況を迎えているのです。

「トルコリラ円でスワップ生活しよう!」は罪作りな所業

トルコリラの名目金利は他国よりもまだまだ高いので、相対的には「高金利通貨」と言えます。

実質金利がプラスだったら、高金利通貨を狙ったスワップ投資法は意味があったでしょう。しかし、もはやトルコの実質金利はマイナスに転じ、通貨下落の加速を後押ししています。

この状況でもなお、「トルコリラ円でスワップ生活しよう!」などと情報弱者をそそのかす人々が存在します。なんと罪作りな所業でしょうか。

そろそろ目を覚ますときではないでしょうか?

【ポンド円】「ぽじったらもりもり逆行」を逆手にとった『3倍ドテン手法』を紹介するよ!

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【ポンド円】「ぽじったらもりもり逆行」を逆手にとった『3倍ドテン手法』を紹介するよ!

【ポンド円】「ぽじったらもりもり逆行」を逆手にとった『3倍ドテン手法』を紹介するよ!

【ポンド円】「ぽじったらもりもり逆行」を逆手にとった『3倍ドテン手法』

2ちゃんねるの興味深い手法を紹介します。書き込みは2015年7月。

128 :Trader@Live!:2015/07/19(日) 16:28:19.47 ID:a/fpq4uG

「ぽじったらもりもり逆行」を逆手に取って、インと同時にストップから(30ぴぴ)逆インを3倍の枚数で逆刺注文。

これがスイ円やポン円で結構決まる。
コツは
その1 最初のインでリミット決まったらラッキー。絶対追撃しないこと。逆イン注文も即解除。

その2 逆インはリミット20程度にとどめておくこと。ダブルディフィート
(びんた)を格段に喰らいにくくなる。

イン5枚、逆イン15枚で毎朝東京始値ではりつづけて2ヶ月、54万のプラスです。

苦戦が続いている人、私みたいに兼業で張り付けない人、枚数1枚で試してみてください。負けにくい「3倍ドテン」で、業者やファンドの裏をかいてやりましょう。

引用:https://hayabusa3.5ch.net/test/read.cgi/livemarket2/1437161293/

古い書き込みですが、優位性はともかく思考法としては非常に参考になるのではないでしょうか。

『3倍ドテン手法』を詳しく解説するよ!

わかり易く解説します。

1.毎朝9時(東京始値)に成行注文&逆指値注文

GBPJPY(ポンド円)CHFJPY(スイスフラン円)の2通貨ペアが推奨です。

毎朝9時(東京始値)に成行注文します。

レートが伸びると予測した方向にまずポジションを建てます(成行注文)。例えば、これから上昇すると予測したならば「買いENTRY」。ここでは1枚とします。買いポジションの利益目標(TP)は30pips。ストップ(SL)はマイナス30pips。

1つ目のポジションのSL(ストップ位置)に「買い」の3倍、つまり3枚(1枚✕3)で逆指値注文(つまり「売り注文」)を予約しておきます。逆指値注文の利益目標(TP)は20pips。SLは30pips。

ここまでが、第一段階です。

2.思惑通りにレートが伸びてTP到達すれば逆指値をキャンセル

思惑通りに、「買いポジション」がグングン伸びてリミット(30pips)まで到達すれば決済し、逆指値注文(売り注文)はすぐに取り消します。

トータルの利益は…

  • Buy…30pips
  • Sell…0(注文取り消し)

合計30pipsのプラスです。

3.レートが逆行したら逆指値が自動的に刺さる(=ドテン)

レートが「買いポジション」のTPに到達せずに逆行したらどうするか?逆指値注文が刺さり、そのままレートが下がれば20pipsのTPに到達。トータルの利益は…

  • Buy…▲30pips(30pips✕1枚)
  • Sell…60pips(20pips✕3枚)

差し引き合計で30pipsのプラスとなります。

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『3倍ドテン手法』の課題は”往復ビンタ”

さて勘の良い人ならばすぐに気付きますよね。「往復ビンタくらったらどうするの?」。

そうです。最初のENTRYがTPに達せず、レートが逆行して逆指値が刺さる…その後逆指値側のTPにも達せずにレートが戻されてストップ。まさに往復ビンタです。

この場合の損失は以下の通り。

  • Buy…▲30pips
  • Sell…▲90pips(▲30pips✕3枚)

トータルで120pipsの損失が発生します。かなりキツイですね。

万が一逆行したときのために”保険”を賭けておくというアイデア

投稿者はこう語ります。

ポン円は、かち上げや急落が他ペアより強烈なので、難易度がむしろ下がります。

この方法はあくまでファーストインの精度とタイミング重視です。
「ここでイン」という心理をHfの売買プログラムが織り込んで逆にしかけてくるのですから、人間側はしっかり自信をもってエントリーすればいいのです。

ポンド円特有のかち上げ・急落を狙った手法であるということ。

そして、最初に仕掛ける方向をいかに正しく見極めるか?というポイントが重要であるわけですね。

当然ながら、最初に仕掛けたポジションが首尾よくTPに達することがベストなのです。万が一逆行した場合のために、保険を賭けておく…というアイデアです。

仕掛けの方向(最初のインの方向)については、投稿者なりに検証し、以下の法則を編み出しています。

最初のインの法則は
月曜日 好きなほう
火曜日 月曜NYクローズの逆
水曜日 火曜日にはった方を継続
木曜日 火曜日にはった方を継続
金曜日 木曜NYクローズの逆

が、安定してます。

とはいえ、2015年当時の検証結果なので、現在とは異なる可能性が大いにあります。あくまでも参考程度にしておくべき。

戦いとは、いつも二手三手先を考えて行うものだ…

『3倍ドテン手法』の優位性については触れません。まあ、上手くいくときもあればそうでないケースもあるでしょう。最初のインの法則を決めれば、過去データで検証も可能です。

今回は、手法の優位性よりも「ミスをリカバリする思考法」に着目して欲しいのです。

ミスしたときにどうリカバリするか?ミスは必ず起こります。ミスを帳消しにできる保険を用意しておく。もちろん100%帳消しにできるわけではありませんが、帳消しにできる可能性を常に用意しておくことは大切です。

あのシャアも、名言を残しています。

”戦いとは、いつも二手三手先を考えて行うものだ”

by シャア・アズナブル

【FX】お前ら正直な話、『チキン利食い』どうやって克服した?

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【FX】お前ら正直な話、『チキン利食い』どうやって克服した?

【FX】お前ら正直な話、『チキン利食い』どうやって克服した?

お前ら正直な話、『チキン利食い』どうやって克服した?

チキン利食い…嫌な言葉ですよね。

チキン利食いとは、含み益が発生した途端、その利益が減ってしまうのを恐れてすぐに決済してしまう行為のことです。目標としていた利確ラインに到達する前に、自分の決めたルールを破って利食ってしまうのですね。

このチキン利食いですが、FX初心者ならば誰もが通る道です。

なぜあなたが『チキン利食い』をやめられないのか?

大抵は、プロスペクト理論(損失回避性)で解説されることが多いですよね。損失回避性とは、「1万円を手にする喜びよりも、1万円を失う苦痛の方がはるかに大きい」というもの。

端的にいえば、「損したくない!」という心理状態が常に人の行動原理になっているということ。その結果、わずかな含み益を”確実”に手に入れたいがためにすぐに決済したくなっちゃうんですね。その一方で含み損はなかなか損切りできない…だって損切りすると含み損だったものが「確実な損失」として現実化するから。

得することよりも、損したくないという気持ちがはるかに強いのが「人間」なんです。これ、なんとなく肌感覚として理解できますよね。

「Nobody calls me chicken!」 (誰にもチキン野郎と呼ばせない!)

そもそもどうして「チキン利食い」と呼ぶのか?

チキンは英語のスラングであり、「小心者」とか「臆病者」「腰抜け」という意味があります。ニワトリの(落ち着かないような)動きが、まるでビクビクしている人間のように見えることから、チキン=小心者というスラングが生まれました。

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で、主人公のマーティが宿敵ビフに「チキン野郎!」と罵られるたびに頭に血がのぼり、その挑発に乗ってしまう…というお決まりシーンがありますよね。

ビフ:「Are you chicken?」 (このチキン野郎!)

マーティ:「Nobody calls me chicken!」 (誰にもチキン野郎と呼ばせない!)

あなたも、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の主人公のマーティと同じように、こう叫ぶべきです。

「誰にもチキン野郎と呼ばせない!」

そのためには、なんとしてもチキン利食いを克服しなければなりません。

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チキン利食いは世界共通

チキン利食いは世界共通です。

全米証券業協会(NASDAQ)が、4,300万件もの取引データを元に、投資行動における損失回避性問題を検証しています。

検証期間は、2014年第2四半期〜2015年第1四半期。主要なFX会社で行われた4,300万件を超える実際の取引を仔細に分析した結果、興味深い傾向が浮かび上がりました。

まず第一に、すべての通貨ペアにおいて、「勝ちトレード」が「負けトレード」を上回っていたということ。

通貨ペアごとの「勝ちトレード」と「負けトレード」の割合

通貨ペアごとの「勝ちトレード数」と「負けトレード数」の割合(Percent of All Trades Closed Out at a Gain and Loss per Currency Pair

上のグラフは通貨ペアごとの「勝ちトレード数」と「負けトレード数」の割合を示したものです。全ての通貨ペアで「勝ちトレード数」が上回っています。これは驚くべきことですよね。

ところが…

通貨ペアごとの平均利益と損失

通貨ペアごとの平均利益と損失(Average Profit/Loss per Winning and Losing Trades per Currency Pair

通貨ペアごとの平均利益額(Average Gain)と平均損失額(Average Loss)を比べると、平均利益額をはるかに上回る平均損失額が発生していたのです。

勝った時よりも負けたときに多くのお金を失っているのです。まさに「チキン利食い」です。

ドル円(USDJPY)を例に挙げると…60%弱の確率で利益を上げているにも関わらず、平均利益が47pipsに対して、平均損失が70pipsという結果。

これでは取引をすればするほど損が膨らみます。

勝てない要因は、やはりプロスペクト理論で解説されています。

Prospect Theory: Losses Typically Hurt Far More than Gains Give Pleasure

Taking a purely rational approach to markets means treating a 50 point gain as morally equivalent to a 50 point loss. Unfortunately our data on real trader behavior suggests that the majority can’t do this.

(プロスペクト理論:一般的に、損失は利益に比べてはるかに苦痛である。合理的に考えれば、50ポイントの利益は50ポイントの損失と同等として捉えられるはず。 残念ながら、実際のトレーダーの行動においては、大多数がこのとおりに行動できないことを示唆している。)

引用:https://www.nasdaq.com/articles/why-do-many-forex-traders-lose-money-here-number-1-mistake-2016-12-07

チキン利食いを克服するたった一つの方法(←誰でもできるよ!)

チキン利食いを克服する方法を自分で研究する必要はありません。なぜなら、すでに答えが出ているから。

さきほど紹介したNASDAQ(全米証券業協会)のレポート内に、私たちが取るべき具体的な行動プランが提示されています。

Stick to Your Plan: Use Stops and Limits

Once you have a trading plan that uses a proper reward/risk ratio, the next challenge is to stick to the plan. Remember, it is natural for humans to want to hold on to losses and take profits early, but it makes for bad trading. We must overcome this natural tendency and remove our emotions from trading. The best way to do this is to set up your trade with Stop-Loss and Limit orders from the beginning .

Once you set them, don’t touch them (One exception: you can move your stop in your favor to lock in profits as the market moves in your favor).

引用:https://www.nasdaq.com/articles/why-do-many-forex-traders-lose-money-here-number-1-mistake-2016-12-07

翻訳すると…

計画に固執する:ストップとリミットを使用しろ。

適切な報酬/リスク比率を使用する取引計画を作成したら、次の課題はその計画に固執することだ。人間が損失をおさえて利益を早く獲得したいのは当然だが、それは悪い取引につながる。あなたは、この損失回避性を克服し、取引から感情を取り除く必要があるのだ。そのための最良の方法は、ストップロス注文とリミット注文を最初から設定することだ。

いったん設定したら、それらの設定に触れてはいけない(例外が1つある。レートが有利な方向に動いた場合に、ストップを有利な方向に動かして含み益を確保する場合だ)。

つまり…ねえ、なんでIFD注文とかOCO注文使わないの?なんで?です。

【FX】ねえ、なんでIFD注文とかOCO注文使わないの?なんで?

マイルールに基づいた利確ポイントと損失ポイントに最初から予約注文(OCO注文)を入れておけ!ということ。

OCO注文であれば、最初からリミットとストップを設定できます。自分が決めた「リスク・リワード比」、もしくは目標とする利確ポイントに「決済指値売」注文を入れておく。

たったそれだけで「チキン利食い」を克服することができるのです。

最初からIFOCO注文すれば、トレードシナリオはもっとシンプルになりますよね?

仕掛けから手仕舞いまでをすべて自動化すれば良いのです。どうしても決済や損切りポイントを動かしたくなる衝動に駆られるならば、チャートを見ない。

FXで勝ちたいならIFOCO注文(IFO注文)だけでトレードしろ!

FXで勝ちたいんですよね?チキン利食いを克服したいんですよね?だったら、もう一度言います。

ねえ、なんでIFD注文とかOCO注文使わないの?なんで?

納得できないならば、全米証券業協会(NASD)のレポートを、読むことをおすすめします。

【FX】あなたが勝率50%では物足りなく感じてしまう”本当の理由”とは?

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【FX】あなたが勝率50%では物足りなく感じてしまう”本当の理由”とは?

【FX】あなたが勝率50%では物足りなく感じてしまう”本当の理由”とは?

勝率50%では物足りなく感じてしまう”本当の理由”

先日の記事『お前ら正直な話、『チキン利食い』どうやって克服した?』ですが、思った以上のアクセスが集まりました。「チキン利食い」への関心が高い証拠なのかもしれません。

そこで、今回もプロスペクト理論に関連した記事をお送りしようと思います。

取り上げるのは「勝率」です。

あなたのFXトレードにおける勝率はどれくらいでしょうか?70%?60%?それとも40%でしょうか?高い勝率にこだわる投資家もいれば、勝率よりもトータルの獲得利益にこだわる人もいますよね。

実はこの「勝率」、プロスペクト理論が大いに関係していたってご存知ですか?

損失回避性を解説するのに引用されがちなプロスペクト理論ですが、投資家の勝率に対する捉え方においても影響を与えているんです。

本来ならば「リスクリワードレシオ」と絡めて適切な勝率を語るべきだが…

投資における勝率は、平均利益額(Average Gain)と平均損失額(Average Loss)と絡めて考えるべきものであり、単純に勝率が高いだけではダメだということは前回の記事でもお伝えしましたよね。

全米証券業協会(NASDAQ)による調査結果で、勝率が50%を超えているにも関わらず、平均損失額(Average Loss)が平均利益額(Average Gain)を大幅に上回っていたために、大半の投資家が資金を失っていると結論づけています。

通貨ペアごとの「勝ちトレード」と「負けトレード」の割合

通貨ペアごとの「勝ちトレード数」と「負けトレード数」の割合(Percent of All Trades Closed Out at a Gain and Loss per Currency Pair

通貨ペアごとの平均利益と損失

通貨ペアごとの平均利益と損失(Average Profit/Loss per Winning and Losing Trades per Currency Pair

それでも、多くの投資家は高い勝率にこだわります。もちろん勝率は高いに越したことはありません。しかし、仮に低い勝率(例えば40%)だったとしても、平均利益額(Average Gain)が平均損失額(Average Loss)を大きく上回っていれば、利益は残せるのです。

勝率よりも重視すべきは、適切な「利益:リスク」の比率なのですね。つまりリスクリワードレシオです。

  • リスク(risk)…危険・失敗≒損失
  • リワード(reward)…報酬・報い
  • レシオ(ratio)…割合・比率

リスクリワードレシオは、リスクと報酬との割合のことです。計算式はシンプルです。

リスクリワードレシオの計算式

リスクリワードレシオ=平均利益(Average Gain)÷平均損失(Average Loss)

平均利益が60pipsで、平均損失が30pipsならば、リスクリワードレシオは「2」です。

高いリスクリワードレシオを実現できれば、勝率は50%より低くても、長期的に利益を出し続けることが可能です。

ところが…人はそれほど合理的にはできていません。

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(たとえトータルで勝っていても)負け数が多い勝負は、人を不安にさせる…

たとえ勝率が50%に満たなくても、適切なリスクリワードレシオを設定し、それに基づいたストラテジーを実践すれば、相場で生き残ることが可能です。

しかし、ことはそう簡単ではありません。なぜなら、人は潜在的に「高い勝率を出すこと」に囚われ支配されているからです。ここにもあの忌まわしいプロスペクト理論が影響を与えています。

10回のトレードをおこなうケースで考えてみましょう。ここでは勝ち負けによる損益は考えず、単純に勝ち負けの数に注目して考えてみます。

  1. 勝ち
  2. 負け
  3. 負け
  4. 勝ち
  5. 勝ち
  6. 負け
  7. 勝ち
  8. 勝ち
  9. 負け
  10. 負け

勝ちが5回、負けが5回、つまり勝率50%です。逆にしてみます。

  1. 負け
  2. 勝ち
  3. 勝ち
  4. 負け
  5. 負け
  6. 勝ち
  7. 負け
  8. 負け
  9. 勝ち
  10. 勝ち

こんなパターンもありますよね。

  1. 勝ち
  2. 負け
  3. 勝ち
  4. 負け
  5. 勝ち
  6. 負け
  7. 勝ち
  8. 負け
  9. 勝ち
  10. 負け

どのパターンも勝率は50%ですが、なんとなく勝ってる気がしませんよね。10回のうち半分は勝っているんですよ。それでもなんだか物足りなく感じませんか?

1回の「勝ち」と1回の「負け」は同等であっても、人は「勝ち」のポジティブよりも「負け」のネガティブをより大きく捉える傾向があるんですね(プロスペクト理論における価値関数理論)。たとえ2連勝しても、2連敗したときの「マイナスの印象」がより強く残ってしまうのですね。

人は、勝率50%では「勝ってる気がしない」のです。

ましてや、勝率40%となれば、ソワソワしてもはや心が落ち着きません。たとえトータル利益がプラスでも、です。

  1. 勝ち
  2. 負け
  3. 勝ち
  4. 負け
  5. 負け
  6. 勝ち
  7. 負け
  8. 勝ち
  9. 負け
  10. 負け

実際は、以下のようなバランスに感じます。

  1. 勝ち
  2. 負け
  3. 勝ち
  4. 負け
  5. 負け
  6. 勝ち
  7. 負け
  8. 勝ち
  9. 負け
  10. 負け

「勝ち」のポジティブ感に比べて、「負け」のネガティブ感を1.2倍〜1.5倍くらいに感じてしまうのですね(イメージです)。「うわー、勝ててない…」と思ってしまうのです。

勝率40%でもリスクリワードレシオが「2」ならば、トータル損益はプラスです。それでも、40%の勝利は人を不安にさせるのです。

同じ1万円でも、人は置かれた環境によって異なる価値を感じる=これがプロスペクト理論における「価値関数」です。手にする1万円(喜び)よりも、失う1万円(痛み)の方を重く受け止めてしまうのが人なのですね。

  1. 喜び
  2. 痛み!
  3. 喜び
  4. 痛み!
  5. 痛み!
  6. 喜び
  7. 痛み
  8. 喜び
  9. 痛み!
  10. 喜び

「喜び」「痛み」が同じ数(5対5)でも「痛み」をより大きく感じるために、全体では「痛み」の感情が占める割合が大きくなってしまうのです。

人は、この「痛み!」から逃れたいがために、高い勝率を無意識に求めてしまうのです。

たとえトータルで勝っていても、負け数が多い勝負は、満足度が低く人を不安にさせます。

ゲームやスポーツでも同じですよね。サッカーの試合で1対0で辛勝したとしても、90分間終始攻め込まれ続けた時は、なんとなく勝った気がしませんよね。対戦ゲームなどで、キル数よりもデス数が多ければ、たとえ最後に勝利したとしても気分がすっきりしません。人の感情は合理的ではないんですよね。

感情に支配された投資行動を続ける限りは、なかなか勝てるようになりません。「痛み」に耐えつつ合理的な行動をおこなわなければ生き残れないのです。

次回、リスクリワードレシオと勝率の深い関係に迫っていきます。

【動画】2020年、わたしたちは世界秩序が変わる歴史的瞬間の目撃者になる

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【動画】2020年、わたしたちは世界秩序が変わる歴史的瞬間の目撃者になる

【動画】2020年、わたしたちは世界秩序が変わる歴史的瞬間の目撃者になる

2020年、わたしたちは「世界秩序」が変化する歴史的瞬間の目撃者になる

2020年3月末、新型コロナウィルスの感染拡大によって世界中が混沌としています。まさにパンデミック(世界的感染爆発)です。

まだ実感はないかもしれませんが、いま起きている危機は、今後の世界秩序を大きく変えてしまうほどのインパクトがあるかもしれません。

本日は、投資家だけでなく多くの人にみてもらいたい動画を紹介します。

国際政治学者である「Ian Bremmer(イアン・ブレイマー)」氏へのインタビュー動画です。インタビュアーはロイター社(イギリスのニュース通信社)の記者「我謝京子」さん。

8分弱と短いですが、必聴の動画です。

Ian Bremmer(イアン・ブレイマー)氏が運営するコンサルティング会社「ユーラシアグループ」は、毎年1月に「世界の10大リスク」を発表しています。

「ユーラシアグループ」は地政学的リスク分析を専門とするアメリカのコンサルティング会社です。

2020年初頭に発表された「世界の10大リスク」がこちら。

Top 10 Risks/2020
  • 第1位 Rigged! Who governs the US?
  • 第2位 The Great Decoupling
  • 第3位 US/China
  • 第4位 MNCs not to the rescue
  • 第5位 India gets Modi-fied
  • 第6位 Geopolitical Europe
  • 第7位 Politics VS economics of climate change
  • 第8位 Shia crescendo
  • 第9位 Discontent in Latin America
  • 第10位 Turkey

ざっくり、直訳・まとめると以下の通りです。

2020年10大リスク
  • 第1位 不正!誰がアメリカを統治するか(11月の大統領選)
  • 第2位 超大国、米中のテクノロジー分断(対立と混乱)
  • 第3位 緊張感高まる米中関係(貿易&政治戦争)
  • 第4位 頼りにならない多国籍企業(政治に利用される)
  • 第5位 モディ政権が推し進めるインドの変貌(ヒンズー至上主義の台頭)
  • 第6位 地政学的変動下にある欧州(アメリカ・中国の軋轢)
  • 第7位 気候変動、政治と経済の綱引き(足並みそろわない温暖化対策)
  • 第8位 シーア派の高揚(米国の政策失敗による中東情勢不安)
  • 第9位 不満が渦巻く中南米(国民の怒りを抑えきれず不安定感増す)
  • 第10位 トルコ情勢(低迷する経済と大統領人気の低下による弱体化)

各リスクの詳しい解説は、Ian Bremmer(イアン・ブレイマー)氏の会社「EURASIA GROUP」の公式サイトで閲覧可能です。

2020年初頭に出した『Top 10 Risks/2020』に、コロナウイルス危機の影響を急きょ盛り込み、改訂版を発表しました。

紹介する動画は、改訂版発表の真意、要点についてのインタビューです。

新型コロナウイルス危機は911やリーマンショックよりも深刻だ、なぜなら”世界秩序”を変化させてしまうほどのインパクトがあるのだから

今回の新型コロナウイルス危機は、世界秩序を変化させてしまうほどのインパクトがある、と語るIan Bremmer(イアン・ブレイマー)氏。

そのインパクト度は、911(アメリカ同時多発テロ事件)や、金融危機(リーマンショック)よりもはるかに大きく、影響度は計り知れないとのこと。

世界秩序が変化するとは、どういうことなのでしょうか?

911や金融危機後、世界の秩序に変化はなかった

同盟も保たれた

今回は違う

世界秩序が変化するのだ

リーダーがいない「Gゼロ」の時代に起きた初めての危機だ

国際的政治や政策的対応が欠如しているのだ

(中略)

今回は、最低でも、世界のGDPの10%規模の景気刺激策が必要だ

私の生涯で前例がない大きさだ

(中略)

我々は、Gゼロの世界、「地政学的後退」の時期にある

旧来の世界秩序がほぐれている時期だ

しかし、今はまだ、新しい世界秩序がまとまっていない

人々は、この状況に気づいていない

「Gゼロ」の「G」とはG7(あるいはG20)を構成する主要先進国を意味します。G7、つまり…

  1. アメリカ
  2. イギリス
  3. ドイツ
  4. フランス
  5. イタリア
  6. カナダ
  7. 日本

の7カ国です。この7カ国の先進国が指導力を失い機能しなくなった世界を表す言葉が「Gゼロ」です。

かつてはアメリカが政治や経済で世界の覇権を握り、リーダー的な役割を演じてきました。しかし中国の台頭や、アメリカが保護主義の拡大によってリーダー&保安官を放棄するなど、世界は混沌としつつあります。これが「Gゼロ時代」です。

そして、今回のコロナショックは、Gゼロ時代に起きた初めての世界的危機なのです。

世界的な危機に瀕して、はじめて政治が機能していない(国際的な協調・結束が取れない)事実に、多くの人々が気づく…どの国も自国内のことで精一杯です。

格差が拡大し、苦しみが増え、多くの死者が出る

今回の危機は、深刻な世界的景気後退なのだ

世界恐慌かもしれないのだ

格差が拡大し、苦しみが増え、多くの死者が出る

良いことは何もない

コロナショックにより、医療崩壊は目前です。多くの死者が出ることは避けられません。資金繰りに行き詰る中小企業の倒産、飲食店や観光業の崩壊など、格差拡大に拍車がかかります。

いますぐ金儲けをやめて、人命を救うことに専念しろ!

ではどうすれば良いのか?

 

より迅速に、効果的に、世界が協調して経済活動を停止させることだ

そうすることで医療体制を整えられる

 

金儲けよりも、人命を救うことを最優先しろ、とIan Bremmer(イアン・ブレイマー)氏は語ります。

耳が痛いですね。いまだに日本は人命よりも経済活動(=金儲け)を優先させていますよね。これが後々アダとならなければよいのですが…

人生で何が大切かを見直す時期

社会構造を大きく変えるほどのインパクトをもたらす(かもしれない)コロナショック。

現在、多くの人々が自宅での生活を余儀無くされています。こんな時だからこそ、人生で本当に大切なものが何なのかを考えるべきだと語るIan Bremmer(イアン・ブレイマー)氏。

家族や愛する人々のこと、そして自分自身について、少し立ち止って考える時間がたくさんあるはず。

2011年に起きた東日本大震災は、日本人の多くの人生観・仕事観など大きく変えました。大企業を離れる人、都会から地元へ戻る人、身近な人との関係を見直した人(結婚や離婚)…日本人の価値観に様々な変化をもたらしたことは記憶に新しいですね。

今回のコロナショックは、もしかするとそれ以上の意識変化を人びとにもたらすかもしれません。

”犬を飼え!犬はいいぞー”

最後にIan Bremmer(イアン・ブレイマー)氏が興味深いことを語ります。

そして、犬だ、飼い犬は大事だ

犬を飼っていないなら、飼うべきだ

犬を飼うことには大賛成だ

アメリカ流のジョークなのか、それとも本気で語ったのかは不明ですが、こんな時代だからこそ何かしらペットを飼うというのは精神衛生上良いことなのかもしれませんね。

FXするなら「バルサラの破産確率表」ぐらい知っとくべき!

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FXするなら「バルサラの破産確率表」ぐらい知っとくべき!

FXするなら「バルサラの破産確率表」ぐらい知っとくべき!

投資にはロジカルな思考が不可欠

投資にはロジカルな思考が不可欠です。そのためには、物事を数字で考える必要があります。

FXトレードにおける「勝率」も同様です。

感情的に勝利を考えれば、「勝率は高い方がいい!」となるのは当然です。残念ながら、「勝率を高くしたい」という思考はロジカルからかけ離れています。

「バルサラの破産確率表」とは?

必要なことは、勝率だけに注目するのではなく、リスクリワードレシオと絡めて捉えることです。

「バルサラの破産確率表」って聞いたことありますよね?

Nauzer J. Balsara(ナウザー・バルサラ)が1992年に出版した著書「Money Management Strategies for Futures Traders」で解説した理論です。

バルサラを知らなくても以下の表は一度は見たことがあるはず。

バルサラの破産確率表

バルサラの破産確率表

縦軸にペイオフレシオ、横軸に勝率を設定したマトリックス(=行列)です。

ペイオフレシオは、リスクリワードレシオ、損益率と同じ意味です。つまり、勝ちトレードの平均利益額を負けトレードの平均損失額で割って算出します。

  • ペイオフレシオ = 勝ちトレードの平均利益額 ÷ 負けトレードの平均損失額

勝率は、単純に全トレード数における勝数の占める割合です。10回トレードして5回勝てば、勝率は50%となります。

縦軸と横軸をかけ合わせたマスには、破産確率(%)が表示されています。

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1%未満の破産確率を目指すには?

破産確率は低ければ低いほど安全なトレードであると考えることができます。一般的には1%未満であることが望ましいとされています。つまり限りなく0%に近づける。

例えば損益率が2.0のケースで考えてみましょう。

  • 平均利益額=30pips
  • 平均損失額=15pips
  • 損益率=30pips÷15pips=2.0

このケースにおける必要な勝率(破産確率=0%)は以下の通り。

バルサラの破産確率表|必要とされる勝率

バルサラの破産確率表|必要とされる勝率

ご覧の通り、勝率60%以上であれば、破産確率は「0」です。損益率が2以上ある場合は、60%を超える勝率を維持できれば、安全なトレード(ストラテジー)と判断できますね。

勝率50%で損益率が1.8ならば、破産リスクが増える

勝率が50%のままで、損益率が下がってしまった(2.0→1.8)ケースを考えてみます。

損益率1.8とは…

平均利益額が30pipsならば平均損益額が16.6pipsくらいで、損益率が1.8となりますね。

バルサラの破産確率表|勝率50%で損益率が1.8のケース

バルサラの破産確率表|勝率50%で損益率が1.8のケース

破産確率は「2.2」となり、破産確率は安全圏である「1%未満」を越えてしまい、一気にリスクが高まります。

絶対に「1%未満」である必要はありませんが、目安のひとつとして頭の片隅には置いておくべきデータです。

ストラテジーの優位性は勝率と損益率から導き出す

バルサラの破産確率表が手元にあれば、ストラテジーの優位性を簡単に導き出すことができますね。

勝率と損益率がわかれば、ざっくりとした破産確率がわかります。

勝率が50%のストラテジーに求められる損益率は2.0以上です。つまり利益が損失の倍以上あることが必須となります。

バルサラの破産確率表には”前提条件”が存在する

バルサラの破産確率表は、ざっくりと損益率と勝率の適正バランスを見極めたい場合に便利な表です。

ただ、この表を使うに当たり前提条件が一つあるのをご存じでしょうか。それは「2%ルール」です。2%ルールとは、各トレードにおける最大リスクを総資産(口座資金)の2%以内にするというもの。

2%ルールについては以下の記事で詳しく解説しています。

1回1回のトレードでリスクにさらる資金を必ず2%以内に抑えるというルールがあっって、はじめてバルサラの破産確率表が活きてきます。

あなたの知らない本当のバルサラの破産確率表…

さて、ここまでは、どこでも拾える『バルサラの破産確率表』のアウトラインを取り上げました。

次回、より詳しく『バルサラの破産確率表』の本質を紐解いていきます。乞うご期待。

ニセモノにダマサれるな!本物の『バルサラ破産確率表』はこれだ!

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ニセモノにダマサれるな!本物の『バルサラ破産確率表』はこれだ!

ニセモノにダマサれるな!本物の『バルサラ破産確率表』はこれだ!

ネットで拾える「バルサラの破産確率表」はコピーのコピー、そのまたコピーが出回っている…

前回は、「バルサラの破産確率表」のアウトラインを解説しました。

損益率と勝率から破産確率を導き出した一覧表、それが「バルサラの破産確率表」です。

ところで、「バルサラの破産確率表」をググってみれば、同じような画像が無数に出てきますよね。

バルサラの破産確率表をググってみた結果

バルサラの破産確率表をググってみた結果

デザインは違えど、中身はほぼ同じです。つまり以下の表のような構成です。

バルサラの破産確率表

バルサラの破産確率表

縦軸にペイオフレシオ(損益率)、横軸に勝率という構成であり、破産確率もだいたい上のような数値となっています。

実は、上に挙げた破産確率表には、重要な要素が1つ抜け落ちている事実をご存じですか?それは「一回のトレードでリスクにさらす資金量の割合」です。

バルサラの破産確率表を原書から紐解く

そもそも「バルサラの破産確率表」は、Nauzer J. Balsara(ナウザー・バルサラ)が1992年に出版した著書「Money Management Strategies for Futures Traders」で解説した理論です。

では、原書「Money Management Strategies for Futures Traders」で具体的にどのように提唱されていたのか?この点に触れている解説サイトはほぼありません。

そこで、今回は原書である「Money Management Strategies for Futures Traders」を紐解き、オリジナルの「バルサラの破産確率表」をピックアップして、詳しく解説してきます。

「バルサラの破産確率表」は原書ではどのように解説されているか?

多くのサイトで「バルサラの破産確率表」の解説がなされていますが、原書「Money Management Strategies for Futures Traders」を手にとって読んでみた人はほぼゼロではないでしょうか?

「バルサラの破産確率表」は、原書の第2章「The Dynamics of Ruin(破産の力学)」(P8〜22)で解説されています。

The Dynamics of Ruin

The Dynamics of Ruin

具体的に破産確率に言及している箇所を抜き出してみましょう。

THE RISK OF RUIN

A trader is said to be ruined if his equity is depleted to the point where he is no longer able to trade. The risk of ruin is a probability estimate ranging between 0 and I . A probability estimate of 0 suggests that ruin is impossible, whereas an estimate of 1 implies that ruin is ensured. The risk of ruin is a function of the following:

  1. The probability of success
  2. The payoff ratio, or the ratio of the average trade win to the average trade loss
  3. The fraction of capital exposed to trading

Whereas the probability of success and the payoff ratio are trading system-dependent, the fraction of capital exposed is determined by money management considerations.

引用:Money Management Strategies for Futures Traders

ざっくり翻訳すると以下の通り。

破滅(破産)のリスク

トレーダーは、取引できなくなるまで資金が枯渇した場合において破産したことになる。 破産のリスクは、0〜1の範囲の確率で推定できる。 確率が0の場合は破産が不可能であることを示し、確率が1の場合は破産が保証されていることを示す。 破産のリスクは、次の関数により導き出す。

  1. 成功の確率(勝率)
  2. ペイオフレシオ、または勝ちトレードの平均(利益額)と負けトレードの平均(損失額)の比率
  3. 取引にさらされた資金の割合(リスク許容度)

成功の確率(勝率)とペイオフレシオは取引システムに依存するが、リスクにさらす資本の割合は資金管理の考慮事項によって決定される。

多くの解説サイトでは、1番と2番に言及していますよね。つまり勝率とペイオフレシオ。

しかし、原書においては3番目の「取引にさらされた資金の割合」が非常に重要であると解説されています。各トレードにおける最大リスクの割合を総資産(口座資金)の何%に設定するか?によって破産確率は大きく変わるのです。

原書に掲載されている破産確率表を引用します。全部で6つあります。

文字が小さくてわかりにくくて恐縮です。

縦軸と横軸が、逆転していますね。

  • 縦軸…Probability of Success(勝率)
  • 横軸…Payoff Ratio(ペイオフレシオ)

それぞれの表は、1回のトレードで市場にさらすリスク量に応じた破産確率表です。上から、

  • 100%
  • 50%
  • 33.33%
  • 25%
  • 20%
  • 10%

と並んでいます。リスク量が100%とは、10万円の資金に対して、1回のトレードに全額(10万円)を賭けることを意味します。

リスク量が100%の場合

リスク量が100%の場合の破産確率は…

上の表で赤く塗ったところが破産確率100%です。全体的に破産確率が高いことが、表から読み取れますね。勝率が90%(!)かつペイオフレシオが10(!)だったとしても、破産確率は10%と非常に高いことが理解できますね(表の一番右下)。

リスク量が10%の場合

一方、リスク量を10%まで下げた場合の破産確率がこちら。

破産確率1%未満のゾーンが一気に増えましたね。仮にペイオフレシオが1(平均利益=平均損失)だったとしても勝率が65%あれば、破産確率は1%を切ります(0.2%)。

バルサラは以下のように結論付けています。

As expected,the risk of ruin is (a) directly related to the proportion of capital allocated to trading and ( b) inversely related to the probability of success and the size of the payoff ratio.

The risk of ruin drops as the probability of success increases, the magnitude of the drop depending on the fraction of capital at risk.

The risk of ruin rapidly falls to zero when only 10 percent of available capital is exposed.

Table 2.1 shows that for a probability of success of 0.35, a payoff ratio or 2, and a capital exposure level of 10 percent, the risk of ruin is 0.608. The risk of ruin drops to 0.033 when the probability of success increases marginally to 0.45.

引用:Money Management Strategies for Futures Traders

ざっくりと訳します。

予想通り、破産のリスクは(a)取引に割り当てられた資本の割合に直接関連し、(b)勝率とペイオフ率の大きさに反比例する。

破産のリスクは、勝率が高くなるにつれて低下し、低下の大きさはリスクにさらす資本の割合に依存する。

資本の10%のみをリスクにさらす場合、破産のリスクは急速にゼロに近づく。

表2.1は、勝率が0.35、ペイオフ率が2、および市場にさらす資金量が10%の場合、破産のリスクは0.608であることを示している。 破産のリスクは、成功の確率がわずかに0.45に増加すると、0.033に低下する。

バルサラが言及している箇所はこちら。

バルサラの破産確率表|市場にさらす資金量が10%の場合

バルサラの破産確率表|市場にさらす資金量が10%の場合

ペイオフレシオが「2」の場合、勝率が35%から45%に(10ポイント)増えただけで、破産確率が60%から3.3%にまで劇的に下がることを示しています。

バルサラの破産確率表をどう活用する?

バルサラの破産確率表は、ざっくりと損益率と勝率の適正バランスを見極めたい場合に便利な表ですよね。

ただ、この表を正しく使うためには欠かせない要素があることを述べました。つまり資金管理です。資金管理については、FX初心者ならば「2%ルール」がベターです。2%ルールとは、各トレードにおける最大リスクを総資産(口座資金)の2%以内にするというもの。厳しいかもしれませんが、退場しないためにはこれくらいの厳しめの資金管理が求められます。

2%ルールについては以下の記事で詳しく解説しています。

1回1回のトレードでリスクにさらる資金を必ず2%以内に抑えつつ、勝率とペイオフレシオを高めていくためのスキルを磨く。破産確率をできるだけ1%以下にするためには、ストラテジーをどのように構築していくべきか、その指針に役立てましょう。

破産確率を算出するための式は覚えなくていい

破産確率をEXCELなどを使って算出する方法を検索している人もいますが、FX初心者はそこまでする必要はありません(難解です)。

どうしても調べたいならば、専用サイトがありますので、そちらをご活用ください。


『バルサラの破産確率表』は不要であるたった1つの理由とは?

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『バルサラの破産確率表』は不要であるたった1つの理由とは?

『バルサラの破産確率表』は不要であるたった1つの理由とは?

『バルサラの破産確率表』って、どうやって計算しているの?

バルサラの破産確率表に関する記事を2つ執筆しました。

バルサラ著『Money Management Strategies for Futures Traders』には、当然ですが破産確率表の原本が掲載されています。こちらです。

リスク量が10%の場合の破産確率

リスク量が10%の場合の破産確率

FX初心者は、破産確率の複雑な計算方法を詳しく知る必要はないと考えています。それよりももっとやるべきことがあるはずです。

とはいえ、一部の読者様から概念だけでも知りたいというお問い合わせがあったので、計算式というよりは概念についてざっくりと解説しておきます。

バルサラの破産確率表の概念とその本質を知っておけば、十分です。

破産確率の”概念”を噛み砕いて説明してみるよ!

理解しやすいように、すごく簡単な例で解説します。あくまでも「概念」の解説であり、計算式ではないので、ご注意ください。

前提条件

あなたが10万円の資金を持っているとします。1回のトレードで10万円全額を賭けるとします。市場にさらす資金量は100%となりますね。

平均勝ち利益は10万円、そして平均負け損失も10万円とします(トレードで勝てば10万円の利益を得ることができる一方、負けた場合は10万円を全額失う)。つまりペイオフレシオ=1.0となりますね。

ペイオフレシオ = 平均利益 ÷ 平均損失
= 10万円 ÷ 10万円
= 1.0

5回の取引で、平均して3回勝つ可能性のあるストラテジーを使用します。つまり、勝率は60%です。

勝率 = 勝ち数 ÷ 総取引数
= 3 ÷ 5
= 0.6(60%)

1回目の取引で負けたら…

さて、最初の取引で負けたとします。10万円全額を賭けているため、あなたはすべてを失います。その結果それ以上の取引は不可能となりますね。

ですので、最初の取引終了時の破産確率は2/5(5分の2)です。つまり0.4(40%)です。なぜなら、勝率が60%なので、負ける確率は40%ですよね。最初のトレードで負ける可能性が40%であり、もしも負けてしまえば全額を失うのだから、破産確率も40%になるわけです。

1回目の取引で勝ったら…

では、最初の取引で勝った場合はどうでしょうか?あなたの資金は利益の10万円と元手の10万円をあわせて20万円に増えます。資金があるので2回目の取引に挑むことが可能ですね。

総資金20万円のうち、10万円を市場リスクにさらします(初回と同じ)。もしも2回目の取引で負けたとしても、あなたは10万円を失うだけなので破産はしませんね(手元に10万円が残るから)。

3回目の取引で破産する確率を計算してみる

上のケースで、次回(3回目)の取引ですべてを失うには、もう一度負ける(つまり「連敗」する)ことが必要です。では、連敗(2回目と3回目)する可能性(確率)はどのように計算するでしょうか?

連敗が発生する確率は、最初の取引で勝つ確率と、次の2つの取引で負ける確率の積で求めることができます。つまり…

連敗が発生する確率 = 0.6 ✕ 0.4 ✕ 0.4
= 0.096

3回目の取引終了時もしくはその前に破産するリスク(破産確率)は、以下の2つの合計で表すことが可能です。

1.1回目の取引終了時での破産確率(0.4)
2.3回目の取引終了時の破産確率(0.096)

0.4 + 0.096 = 0.496

つまり、破産確率は、0.496(=49.6%)となるわけですね。

可能性のある2つのルート

計5回の取引で、破産にいたる以下のケースが考えられます。

a.1回目の取引に負けて破産(0勝1敗)
b.1回目の取引で勝ち、その後2連敗して破産(1勝2敗)

c-1.1回目と2回目で勝ち、その後3連敗して破産(2勝3敗)
c-2.1回目勝ち、2回目負け、3回目勝ち、その後2連敗して破産(2勝3敗)

c−1とc−2は、どちらかが発生すればもう一方が除外されます。

5回の取引における破産確率を計算してみる

c−1ケースにおける発生確率は…

0.6 ✕ 0.6 ✕ 0.4 ✕ 0.4 ✕ 0.4 = 0.02304

c−2ケースにおける発生確率は…

0.6 ✕ 0.4 ✕ 0.6 ✕ 0.4 ✕ 0.4 = 0.02304

したがって、計5回の取引で破産する確率を計算すると、以下の通り。

0.40 + 0.096 + 2 ✕(0.02304) = 0.54208(54.2%)

ペイオフレシオが「1.0」で勝率が「60%」の場合における、破産確率(5回の取引)は、54.2%と算出できます。ただし、資金拠出は100%、つまり1回の取引で全額を賭けるケースでの破産確率です。

駆け足でバルサラ破産確率表の”概念”を解説しましたが、なんとなく理解できたでしょうか?

なお、実際のバルサラ破産確率の計算はもっと複雑ですが、上のような思考ロジックがベースになっています。

バルサラの破産確率表など、詳しく知る必要はな

バルサラの破産確率表の計算式は非常に複雑であり、高校の数学をかじった程度では理解できないかもしれません。ただ、計算式を知ったところであまり意味はないと考えます。

そもそも、バルサラの破産確率表は、その概念というか本質を理解しておけば十分です。

実際にバルサラの破産確率表に基づいて自身のロジックを評価することは、非常に困難です。なぜなら、自身のロジックの正確な勝率とペイオフレシオを求めること自体が、非常に難しいからです。

正確な勝率やペイオフレシを求めるには、サンプル数として相当量の取引数が必要です。たった数十回程度の取引をベースに勝率やペイオフレシを算出しても、偶然の要素が多く含まれてしまう恐れがあります(たまたま勝った、たまたま負けた…など)。バルサラの破産確率表は、相当量のサンプル数があって初めて意味をなすのです。

そもそも、勝てていないロジックならば、取引を継続する意味すらありません。勝てているロジックがあり、なおかつ相当量の取引回数をおこなっているならば、わざわざバルサラの破産確率表をチェックする必要なんてないですよね。

FX初心者は『バルサラの破産確率表』からなにを学ぶべき?

では、FX初心者は『バルサラの破産確率表』からなにを学べばよいのか?

1.リスクにさらす資本割合を下げろ(2%ルールの徹底)

バルサラが、破産確率表を通じて声を大にして言いたかったことは、以下の文に集約されています。

The risk of ruin drops as the probability of success increases, the magnitude of the drop depending on the fraction of capital at risk.

引用:Money Management Strategies for Futures Traders

つまり「破産のリスクは、勝率が高くなるにつれて低下し、低下の大きさはリスクにさらす資本の割合に依存する。」ということ。

この真理を理解しておくこと、それだけでも十分です。

まずはなによりも勝率を高めること。その上で資金リスクを極限まで下げることが不可欠なのですね。

あたりまえですが、どれほど勝率が高くても勝率100%でない限りにおいては、最初に負けが続いてしまうと破産に至る可能性があります。

大前提としてチャレンジできる回数を確保する必要があるのですね。トレード回数を増やすためには、資金を増やす。しかし資金量は簡単には増やせませんよね?だからこそ、一度の取引において大きな額をリスクにさらさないことを徹底する(2%ルール)ことが必要になるのです。

あなたがFX初心者ならば、2%ルールは最低限守るべき「絶対のルール」であると心得てください。

2.破産リスクは「勝率」と「ペイオフレシオ」の大きさに反比例する

As expected,the risk of ruin is inversely related to the probability of success and the size of the payoff ratio.

(予想通り、破産のリスクは、勝率とペイオフ率の大きさに反比例する。)

引用:Money Management Strategies for Futures Traders

また、破産リスクは勝率とペイオフレシオの大きさに反比例することも知っておくべき。

当たり前ですが、ペイオフレシオ、勝率を上げていくことで破産リスクは下がります。逆に言えば、破産リスクの高いトレードとは、ペイオフレシオもしくは勝率のどちらか、あるいは両方が低いことを意味するのですね。

どちらを上げるか?もちろんどちらも上げていくべきですが、ペイオフレシオと勝率はトレードオフの関係にあります。勝率を上げたいならばペイオフレシオをある程度犠牲にしなければなりません。逆に勝率が低いストラテジーならばペイオフレシオを極限まで高める必要がるということ。(チキン利食いはもってのほか!)

ストップが非常に深く(例えば100pips)、リミットが浅い(例えば3pips)極端なスキャルピングロジックなどを見かけますが、勝率は確かに高いかもしれませんが、当然ペイオフレシオは「1」を切りますよね。一方で、ペイオフレシオが高いトレンドフォロー系ロジックでは、勝率は低くなってしまう傾向にあります。

高い勝率、高いペイオフレシオを模索しつつも、2つの要素の適正バランスを見極め、勝ち残ることのできるストラテジーを構築していくことが求められます。

【FX手法】ケルトナーチャネルとストキャスティクスを組み合わせてみろ!確度が上がるぞ!

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【FX手法】ケルトナーチャネルとストキャスティクスを組み合わせてみろ!確度が上がるぞ!

【FX手法】ケルトナーチャネルとストキャスティクスを組み合わせてみろ!確度が上がるぞ!

ケルトナーチャネルとストキャスティクスを組み合わせてみろ!確度が上がるぞ!

久々の手法紹介です。海外サイトhttps://forextraininggroup.com/からの出典です。元記事はこちら。

ケルトナーチャネルにストキャスを加えて、押し目や戻りを狙う手法です。ストキャスのダイバージェンスを併用することでダマシを回避し、精度を高める工夫がなされています。

ケルトナーチャネルとは以下のようなテクニカル指標です。

一定期間のレートの値動きの平均的な価格帯(チャネル)を、過去の値幅の移動平均線を中心線にしてチャート上に描写したもの

一定期間のレートの値動きの平均的な価格帯(チャネル)を、過去の値幅の移動平均線を中心線にしてチャート上に描写したもの

このケルトナーチャネルにストキャスティクスを加えます。まずはチャートをご覧ください。

ケルトナーチャネルとストキャスティクスの組み合わせ

ケルトナーチャネルとストキャスティクスの組み合わせ

チャートはUSD/JPY(ドル円)です。参照元サイトでは、GBP/USD(ポンドドル)で解説されています。それぞれのインジケーターのパラメータは以下の通り。

Keltner Channels3.mq4
  • 期間=20
  • k=2.0

Keltner Channels3.mq4についての解説は「ケルトナーチャネルとは?まずは正しい計算式について解説するよ!」をご覧ください。

Stochastic.mq4
  • %K期間=14
  • %D期間=3
  • スローイング=1

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ケルトナーチャネルでトレンド確認し、ストキャスダイバージェンスでフィルタリング

具体的な手法の手順を解説します。

まず、ケルトナーチャネルに角度がついて、トレンドを形成していることを確認します。次に、ケルトナーチャネルのミドルライン(もしくは逆ライン)が支持線or抵抗線として機能しているかどうかをチェック。

そしてストキャスティクスでダイバージェンスが発生していることを確認後、直近高値・安値のブレイクでENTRY

チャートで解説します。

ケルトナーチャネル&ストキャスストラテジーを解説

ケルトナーチャネル&ストキャスストラテジーを解説

  • ①ケルトナーチャネルが右下方向へと進んでいますね。ゆるやかな下落トレンドが発生しています。
  • ②ケルトナーチャネルのミドルバンド(センターライン)がギリギリですが上値抵抗線として機能しています。上図ではセンターラインというよりもアッパーバンドが上値抵抗線となっています。
  • ③【重要!】そしてストキャスティクスがダイバージェンスを発生させています。
  • ④ダイバージェンス確認後、直近安値から引いた水平線を下方ブレイクしたタイミングで「売りENTRY」します。

上チャート図は、いわゆる「戻り売り」ですね。下落基調での上値抵抗を確認しつつダイバージェンスで下方圧力に素直に従ったENTRYです。

出典元サイトでは次のように解説されています。

To trade using this strategy, first, you need to wait for the price to confirm the trend by breaking above or below the upper or lower Keltner channel. On this instance, the GBP/USD price broke below the lower Keltner channel and signaled a downtrend.

Once the trend is confirmed, you should wait for the price to start a retracement and reach near the middle band of the Keltner channel, which is the 20-period Exponential Moving Average. The price can retrace back and reach all the way to opposite Keltner channel as well at times. The key here is that the price cannot break and close on the other side of the Keltner channel, which would signal a potential reversal of the trade.

The third thing you need to watch in this pullback strategy is the Stochastic indicator reading to gauge when the market is overbought or oversold. Here, the price reached near the middle band of the Keltner channel and the Stochastic indicator turned overbought, signaling a potential trend continuation to the downside.

In addition to that, we also found a stochastic divergence on the price chart, which significantly improved the odds of the trade. However, it is not necessary that you wait for a stochastic divergence to use this Keltner channel strategy. A stochastic overbought signal during a confirmed downtrend would be sufficient to confirm a potential trend continuation.

引用:https://forextraininggroup.com/simple-keltner-channel-trading-strategies-explained/

直訳します。

この戦略においては、まずレートがケルトナーチャネルの上下のバンドをブレイクしてトレンド発生するのを待つ必要がある。この場合GBP/USDのレートはケルトナーチャネルを下方にブレイクし、下降トレンドを示した。

トレンド確認後、レートがリトレースメント(価格の逆行=戻り)を開始し、ケルトナーチャネルのセンターライン(期間20のEMA)に到達するまで待つ必要がある。レートは反対側のケルトナーチャネルまで到達することもある。

ここで重要なことは、価格がケルトナーチャネルの反対側をブレイクしてしまうことだ。この場合、トレンド転換の可能性を示すことになる(から見送るべきだ)。

このプルバック(戻り売り)戦略における3番目の注意点は、市場が買われ過ぎまたは売られ過ぎを測定するためのストキャスティクスの観察である。レートがケルトナーチャネルのセンターライン近くに達し、ストキャスティクスは買われ過ぎに転じ(=レベル80越え)、潜在的なトレンドの継続が下落基調を示している。

さらに、ダイバージェンスが発生したことにより、取引の角度が大幅に向上した。ただし、このケルトナーチャネル戦略を使用するために、ダイバージェンスを待つ必要はない。下降トレンド中のストキャスティクスの買われ過ぎシグナルは、潜在的なトレンド継続を確認するのに十分だからだ。

ストキャスのダイバージェンスは「おまけ」ですね。あくまでも下落基調におけるストキャスの「買われすぎサイン」=つまり80越えを目安に戻り売りをしろ、という戦略です。

ストキャスのダイバージェンスが確認できれば、なおのこと良いという感じです。実際、ダイバージェンスの確認を待っているとENTRYチャンスを逃してしまうことも多いのですね。

なので、

  • ①ケルトナーチャネルでトレンド方向を確認
  • ②押し目や戻りが発生しミドルバンドか逆バンドによって上値抵抗・下値支持される
  • ③再びトレンド方向へブレイク(直近安値・高値ブレイク)でENTRY
  • ④ストキャスダイバージェンスが発生していれば、より確度が高い

①から③の手順で仕掛け、④は補助的に使う感じでも良さそうです。

【警告】南アフリカランド通貨が歴代最安値を更新!高金利通貨の末路とは…

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【警告】南アフリカランド通貨が歴代最安値を更新!高金利通貨の末路とは…

【警告】南アフリカランド通貨が歴代最安値を更新!高金利通貨の末路とは…

南アフリカランド通貨が歴代最安値を更新

トルコリラ通貨の低迷に加え、2020年4月4日に南アフリカランド通貨が歴代最安値を更新しましたね。

ZARJPYチャート

ZARJPYチャート

上のチャート図はZARJPY(南ア円)です。そしてZARUSD(南アドル)チャートがこちら。

ムーディーズが南アフリカ国債を格下げBaa3からBa1

ムーディーズによる南アフリカ国債の格下げ決定(Baa3→Ba1)が引き金となり、歴代最安値を更新するに至りました。Baa3からBa1へと格下げした理由は、財政の弱体化、そして経済成長ののりしろがゼロに近い点です。

「Ba1」というランクは、ジャンク級です。つまり、投機的等級(投資不適格)を意味します。

また、新型コロナウィルス感染拡大によるナショナル・ロックダウン(2020年3月26日発動)・国境封鎖も影響しています。

非常に厳しい状況が続いていますね。

南アランド円が「5.67円」←誰が予想した?

それにしても南アフリカランド通貨が対円、対ドルともにここまで下落するとは、誰が予想したでしょうか?

高金利通貨としてスワッパーに人気のあったトルコリラ通貨、そして南アランド通貨。もはやどちらもカントリーリスクと表裏一体の「投資不適格」通貨になってしまいましたね。

【悲報】ワイ、トルコリラ円ガチホルダー。人生オワタwwwwww

そういえば、南アフリカランド通貨も、池辺雪子さんおすすめの通貨でしたね。

池辺雪子さんのトルコリラ推しで”踏み絵”を踏まされる信者たち…

そろそろ目を覚まそう

為替変動(下落)リスクが顕在化した新興国通貨。

トルコ中銀(TCMB)がさらなる政策金利の緊急利下げ(10.75%→9.75%)をおこなったのは、2020年3月17日。

そして南アフリカ中銀(SARB)が大幅利下げ(6.25%→5.25%)を行ったのは、2020年3月19日。

それでもまだ高金利通貨としての魅力を感じますか?

もはや「新興国通貨でスワップ金利でウハウハ!」という時代は終わりつつあるのです。そろそろ目を覚ましましょう。

2020年:【最新】FX情報商材ランキング発表
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高金利通貨の末路…

通貨の下落とともにナンピンしていけば、誰でも容易にスワップ金利を稼げていた時代がありました。しかし、ここまで通貨が下がってしまえば、ポジションの含み損がスワップ利益を上回ってしまうことになります。

長期でスワップ投資をしている投資家ほど影響を受けます。いくらナンピンを続けていても、通貨の下落速度が早ければ、含み損のマイナスを相殺しきれません。

もちろん、通貨の暴落時に仕込むというアイデアもありますよね。これ以上の下落はないだろうと予測し、新興国通貨(たとえば南アランド円など)をしこたま買い込む。もしかすると今後の情勢次第では上がるかもしれません。しかし…

通貨の下落リスクによるロスカットリスク。そしてさらなる利下げリスクによるスワップポイントの低下リスク。どちらの可能性も否定できません。それらリスクを取って、わずかな可能性に賭けるというのもアリでしょうね。ただ、それは投資というよりは投機ですよね。

チャートを見て、よーく考えましょう。

ZARJPYチャート

ZARJPYチャート

【悲報】ワイ、トルコリラ円ガチホルダー。人生オワタwwwwww

FX初心者はまずチャートを”傍観”することから始めよう!

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FX初心者はまずチャートを”傍観”することから始めよう!

FX初心者はまずチャートを”傍観”することから始めよう!

FX初心者は、まずチャートを”傍観”することに慣れよう!

FX初心者ほど、すぐにトレードしたがります。

口座開設して資金を入れ、チャートを開いたら、そこには無限の可能性を感じさせる世界が広がっているように思えます。だけど、それは幻想なんですね。

チャートはお金を稼げるプラットフォームであるとともに、あなたのお金を吸い上げるブラックホールでもあるのです。

もちろん、中にはFX初心者向けの書籍やWEBサイトなどで通り一遍の学習をしているトレーダーもいるでしょう。移動平均線やボリンジャーバンド、ストキャスティクスなどのテクニカル指標を学べば、なんとなく容易に勝てそうな予感がしますよね。相場は、あまりにも単純でパターン化しているように感じるんですよね。

彼らは無知であることの自覚が欠如しています。とにかく、目まぐるしく動くチャートを見ていると、とにかくエントリーしたくてウズウズしてしまいますよね。

でも、あえて言うならば、FX初心者ほど最初の数週間でもかまわないので、チャートを傍観する時間を持つべきです。なにもせず、ただチャートを眺めるのです。

2020年:【最新】FX情報商材ランキング発表
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仕掛ける時間よりも、待つ時間のほうが圧倒的に多い

FX投資における優位性とは、マーケット上のわずかな”歪み”をいち早く見つけることであり、その歪みの是正を利用して利益をあげることです。

投資における「エッジ(優位性)」とは無能な人を見つけて利用する能力のことである

マーケット上の歪みは、頻繁に発生するわけではありません。大半は予測不能なランダムな動きで終始しています。不規則な波はノイズと同じです。つまり波の方向(未来)を予測することなど不可能なのですね。

しかしながら、そんなランダムな動きのなかに、ほんのわずかな歪(いびつ)が生じることがあります。歪みは一瞬で是正されるため、その歪みを見逃せばチャンスは遠退きます。

それを目ざとく見つけ素早く仕掛ける。僅かな歪みを見つけて仕掛けるための手順を体系化したものがストラテジーです。

トレードとは、その歪みを見つけることであり、大半の作業は「待つ」ことなのですね。自身のストラテジーを信じ、ルールを守り、仕掛けのチャンスがやってくるのをひたすら待つ。必要ならば何時間でも待つことができる。

待つ作業、傍観する作業こそが、トレーダーの仕事であり、資質でもあるわけです。一方、チャンスが来れば躊躇せず仕掛けることができる、その決断力も求められます。

だからこそ、「待つ」こと&「傍観」することに慣れておくべきなのです。

チャートの息遣いを感じろ

通貨ペアは何でも良いですが、まずはわかりやすいEUR/USDなどが良いでしょう。

EUR/USDチャートを表示させたら、時間足は1分足から週足までをまとめて表示させてみます。つまりMT4ならば、1分足、5分足、15分足、30分足、1時間足、4時間足、日足、週足の計8枚のチャートです。

8枚のチャートをひたすら眺める。短期足は激しく動いていますよね。一方で1時間足以上は、ほとんど動いていません。

これらのチャートの動きを1週間くらい傍観する時間を作ることをおすすめします。分析する必要はありません。必要なのはチャートの息遣いを感じること。相場は予測不可能であることを感じること。

価格がなぜ動くのか?そこには売りたい人と買いたい人とのせめぎあいがあります。どちらかが勝ち、一方が負ける。その結果レートが動きます。その繰り返しによってチャートが描写されるわけですね。

チャートを傍観し、チャートの息遣いを感じましょう。

FX初心者こそ、おすすめです。

【FX手法】朝イチでその日の高値安値の両方にIFD注文で10pips抜き!

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【FX手法】朝イチでその日の高値安値の両方にIFD注文で10pips抜き!

【FX手法】朝イチでその日の高値安値の両方にIFD注文で10pips抜き!

朝イチでその日の高値安値の両方にIFD注文で10pips抜き!

シンプルトレード手法を紹介しますね。

優位性どうこうというよりも「こんな手法アイデアもあるんだ!」と思ってもらえると嬉しいです。あくまでも、手法構築のためのアイデアの一つとして捉えてください。

今回も2ちゃんねるの古い書き込みからの引用です。

355 名前:Trader@Live!:投稿日:2009/03/17(火) 00:00:05 ID:iLZsN6O8

朝イチでその日の高値安値の両方にIFD注文を出しておく。
リカクは10PP
損切り5PP

刺さらない時もあるが大抵うまく行く。

最悪なのは、高値安値を抜けても10PP行かずに逆に動いた場合だが、今のところ経験してない。

と言ってもわずか3ヶ月の実績しかないが。

引用:2ちゃんねる市況板(リンク切れ)

とてもシンプルですね。

いわゆる早朝ブレイクアウトですね。前日の高値安値からのブレイクではなく、朝、チャートを開いたときの「その日の高値・安値」からのブレイクを狙うというもの。

注文はIFDなので、基本ほったらかしです。

【FX】ねえ、なんでIFD注文とかOCO注文使わないの?なんで?

同じ投稿者が別のスレッドでも解説しています。

48 名前:Trader@Live!:投稿日:2009/04/23(木) 01:21:18 ID:E3fzlI5e
>>39

その方法、書き込んだの俺だww

その日の高値安値って前日の高値安値って事じゃないよ。

単に自分が見た段階での高値安値の事。
自分が朝の7時にチャートを見たら7時の段階
10時に見たら10時の段階ってこと

例えば今日のポンドル
俺がチャートを見たのは朝の8時
その時の高値が1.4684 安値が1.4655
で、高値の方にが1.4684でポジ立てて1.4694でリカク
安値の方は1.4655でポジ立てて1.4645でリカク
それで9時の段階で1.4645で10PPゲット

まぁ、トレードする時間がない時のお遊びみたいなもんだけどねw
10回やって5,6回は成功するよw

引用:2ちゃんねる市況板(リンク切れ)

前日の高値安値ではなくて、朝、チャートを開いたタイミングでIFD注文を仕掛けるというもの。

「その日の高値安値を更新する時って大抵(50〜60%の確率で)5ぴぴ戻らずに10ぴぴ行くよねー」

なかなか斬新というか、面白いですよね。凄くシンプルですが、シンプルであるからこそ普遍性もありそうな手法です。「高値更新・安値更新するときの動きの癖」を利用した手法ですね。

つまり、「その日の高値安値を更新する時って大抵(50〜60%の確率で)5ぴぴ戻らずに10ぴぴ行くよねー」です。

ただ、この手法が現在も通用するかどうかは不明です。相場状況にもよるでしょうし、当時とはボラも違います。仮に、この手法を現在の相場で使うならば、仕掛けの時間や、SL・TPの幅などを検証する必要がありそうですよね。通貨ペアごとのボラティリティも関係してきますので、適した通貨ペアを絞り込む作業も不可欠です。

あくまでも手法構築のアイデアとして、捉えてほしいのです。テクニカル指標をたくさん重ねて小難しいロジックを組み立てるのも良いですが、こんなシンプルな手法(アイデア)も悪くなさそうです。

トレードアイデアは無限にある

トレードアイデアは無限です。なぜなら相場が常に変化しているから。古い手法だから使えない…ということではなく、相場が常に変動している限りにおいては、そのときの相場にマッチした手法を採用していくというスタンスが重要になります。

ずーっと同じ手法で稼いでいるトレーダーはいません。仮に同じ手法だとしても、細部(例えばTPやSLなど)は相場に合わせて調整しているはず。不確実性の塊(かたまり)である相場に対峙するには、柔軟性が不可欠なのですね。

時には古い手法の中から、埋もれたアイデアを掘り出すのも悪くないですよ。

【ポンド円】「ぽじったらもりもり逆行」を逆手にとった『3倍ドテン手法』を紹介するよ!

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